夜間飛行

目を赤くしていた白い羽
星に撃たれたよう
三つの光が希望を宿す
ほんの少しの輝きを見ていた

堕ちてきた君は彗星の香り
熱い光線を残してった
きらりと揺れる心が弾けた
ほら、もうすぐ還るみたい

夜間飛行さ僕の
夢の隙を試しているのか
重なったような気がしたその隙間に
飛び散った小指で約束をした

堕ちてきた君の冷え切った身体
星に撃たれたよう
三つの光が希望を殺す
君はもういうことを聞かない

風は耳を通り抜けるより早く
刹那的な愛に目を閉じた
パラララ パラララ
パラララ パラララ...

夜間飛行さ君も
最後の夢を許しておくれ
重なったような気がした、明日は
飛び散った二人で散歩でもしよう

山の麓にて揺られる
硝子越しに映る滲んだ空を
見上げたりいまではしないよ

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