わたやま(書き溜め)

人間のきろく。

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最近の記事

無題

3歳の山羊が頭を放り出した理由は、夢で見た朝に知らんぷりされたせいだと思いました。 なんとなく公園で肘を立てて、ママ友と話す母親を指を咥えて見上げている子供を見ていました。 さっきまで砂場で遊んでたのに汚いなとか思いました。 あの母親は他の友達と遊んでいる時に別の友達と出会ったらおんなじ事をするのだろうかと思いました。 四日目のマラソンに体も走る事を忘れてきました。 横目でみたあの人の逆剥けが反対に向いていました。 あちゃーあれはあと数分の命、ジッパーに挟まってしまいそうで

    • 下流 :解説

      下流に転がっていた石を見て、綺麗に丸く整った形になっていたのが悲しくなった。 少し前の上流で見た石はゴツゴツと凹凸があってかっこよかった。 削り落とされた欠片も想像できないほど、すっかり綺麗に整ってしまった石。 上流に行って川に飛び込んだ私。澄んだ綺麗な川の音が聴こえる。「落ちないでね」と心配する声は私には届かなかった。私はもう速い川の流れの中にいるのだ。 上流の石の魅力に吸い込まれるように引き込まれた。 私が飛び込んだ飛沫が立つ、惚れ込んだゴツゴツした石にぶつかる痛みが

      • 下流

        転がり落ちた君の姿 澄ました顔に目が眩んだ 少し前の△ 少し前の△は 落としてしまったのか、欠片 すら気づかないみたく 綻びの無い真実 上流より傾いた私、清澄の息遣いがする 落ちないでね 憂わしげ不着、私はもう速い流れの中 君に攫われたとても吸い込まれて 飛沫が立つ派手に、先端の痛みが心地良くて 曲馬団が囃す君の面影に身を任せていた 穴から汚染されている、感度が鋭くなるのは 転がり落ちる私のせいか 先端は次第に○、○ 君の面影を撫で下ろしている 消えそうな欠片は 不本意

        • グッてくる話

          平日の大型ショッピングモール、昼。14:46。昼食を終えた会社員がデスクで眠気と闘っている時間帯だ。 「けい〜。あのさ、普段生きててさ、不意に『うわっ、なんか良い。グッとくるわ』みたいなことってあるやん?俺はさ、ロングコートからはみ出すスカートの裾とか、さ。ああいうはみ出しているもの?っていうんかな。なんかグッてくるんよな。」 また始まった。裕二はこんなことばかり言ってくる。 「まー、ロングコートのことはあんまり理解できんけど、わかるな。」 「そやろ?あるやんそういう

          夜間飛行

          目を赤くしていた白い羽 星に撃たれたよう 三つの光が希望を宿す ほんの少しの輝きを見ていた 堕ちてきた君は彗星の香り 熱い光線を残してった きらりと揺れる心が弾けた ほら、もうすぐ還るみたい 夜間飛行さ僕の 夢の隙を試しているのか 重なったような気がしたその隙間に 飛び散った小指で約束をした 堕ちてきた君の冷え切った身体 星に撃たれたよう 三つの光が希望を殺す 君はもういうことを聞かない 風は耳を通り抜けるより早く 刹那的な愛に目を閉じた パラララ パラララ パラララ

          あなた

          あなたの頭はいつも色々な何かに埋め尽くされて、目が合っていたとしても、言葉を交わしても意識的には繋がってないでしょう。 あなたは瞳を擦るくらいに思ってるんでしょうね。 分かりやすいあなただと思ったけど、見れば見るほどに分からなくなってくるわ。 あなたから見たブラジルは、もしかしたら表なのかもとさえ思ったりしてしまうの。 あなたはとても意識の選択が早いのね。 目で追っていてもすぐに見失ってしまうわ。誰とも同じ景色は見たくないのね。 あなた気分が悪いの?元気が無いの?

          朝日

          朝日が攻めてきた街港 目を瞑って駐車場に転がった 風船と一緒、街中華の匂い ぎり覚えてる、まだね 「うるさくしてごめんね」 朝日が叫ぶよ よく見たら、この辺は最近冷たい 一直線を走り切る間にもあなたはまだ祈っている ちょっとはこっち見て欲しいじゃん 深海絶頂、また新し 片栗粉大量良い気分 ドロっとしてソワソワしちゃう 広がる塩の粒子をならして ざらりざらり整えてね それだけ 「見つけちゃってごめんね」 朝日が囁くよ よく見たら、この辺は最近冷たい 一直線を走り切る間にも

          変化

          朝や夜、窓のない施設に入る。 しばらくそこで過ごした後、外に出ると外の世界は反転してた。 眩しい日差しに焼かれていたことも、月の光で蕩けていたことも、気づかないうちに一瞬で過去に送られてしまう。 体感の話だが。 それが少し怖くて、不気味な感じがするのは自分だけなのだろうか。 実際長い時間が経っているのだが、じわじわと地球の変化を感じるのではなく、感じ始めた時にはもう遅くて変化が終わっている。 例えば、夜。 人で覆い尽くされていた地面が、空気がじわじわと自分だけのもの

          むかつくヒートテック

          生理的に無理だとか、そんなんじゃないですけど、やな感じするし、打ち勝ちたいですヒートテック。 あんまし好きくない人と、どこに行くにも一緒はちょっとしんどいですよね。 そんな風なあなたは僕にとってのヒートテックなんです。 ヒートテックは僕にとってのそんな風なあなたなんです。 この前ヒートテックと話してみたけど、すごい嫌なやつでした。 「お前らを仕方なくあたためてやってる」 「走ったらめっちゃアツいとか、口答えするな」 「ダサいとか、どうせ上に別の服着るだろ」 とか、

          むかつくヒートテック

          すききらい

          ヘッドホンを外して限界まで音量を上げる、小さな音で頑張って聴かせようとしてくる健気さよ、すきだ。 でもそのことを忘れて耳に被せた時にかなり強めに鼓膜をしばかれる、きらい。 長い時間お風呂に浸かっていて、急にザババッと立ち上がった時、プツンと電源が切れたように体が真っ白になって崩れ落ちる、すき。 でもその後も継続して体がおもたくなる、きらい。 バスを降りた時、綺麗な空気が体内を循環していることを実感して、次第に目が開き、視界はパウッと明るくなる、すき。 でもそもそもバスに乗

          先に夏輸入

          いうなれば、あたたかいお茶より氷を入れた水が好きだし、あたたかい白米は普段から食べているけど、冷めて甘味が増した白米の特別感が好きだし、夏よりも冬の方が好きだ。 夏は暑くてベトベトだし、太陽のモチベ高くてヒリヒリだし、急に冷えた部屋に入ると体カユカユだし。 その点冬はベトベトしないし、風が肌を裂いてくるけどヒリヒリしないし、体もポカポカだ。 だからといって別に夏が嫌いなわけでもないので、最近はセミの声を聴いてる。 セミのフリー音源をダウンロードして、音楽ソフトでループし

          土があたたかい。 身体が乾く、水が冷たい。 葉は脆い、し、気持ちいい。 土はつめたい、お腹は空いてない。 気がつくと、土はあたたかい。 身体が乾く、水が冷たい。 実は重い、当たると怖い。 また、土はつめたい。 お腹は、空いてない。 いつも通り、土はあたたかい。 身体が乾く、水は気持ち、あっ。 新しい。

          植物とコンクリートとスライム

           網に裂かれた身体。 「なにもなかったよ」って元通りです。  コンクリートは暗くなったけど、もっと近くまで来て  くれたら嬉しかったよ。 「少し小さくなったんじゃない?」って言われました。  ゆらゆら揺れてて、すこし気持ち悪い。 「僕はまだ綺麗だよ」ってわかります。  だから次はこっちにもね。  コンクリートも暗くなってきたよ。 「ごめん、今日からもう」って泣かないでください。  あなたの涙で死んでしまうから。

          植物とコンクリートとスライム

          ズボラすぎる飯レシピ

          一人暮らしでご飯を作るのはめんどくさい。 出来る時や、どうしてもこれが食べたいって時はちゃんと料理をするのだけれど、疲れている時や、一日中寝転がっている時は料理なんかする気にもならない。 それでも外食ばかりで済ませられる程のお金は無いし、外食するにしても買い物するにしても、めんどくさい。 あー、昨日の夜のお皿洗ってないや、それもしないと。 みたいなね。 毎日こんなじゃないけど、こんな日が何度か訪れる。 そんな時に作っていた、ズボラすぎる飯をなんとなく食べたくなった

          ズボラすぎる飯レシピ

          I字カミソリ以外信じれない

          自分はいつも毛を剃るとき、顔から体まで全てI字のカミソリだけで剃っている。 そりゃあ、肌もカミソリ負けするし、変な切り傷出来たりとかもある。 「あいたっ」て言葉は、剃ってるとき3回は言ってる気がする。剃るのが下手くそなのもあるのだが。 どうしてそれでもI字のカミソリを使い続けるのか、至極単純な話、T字や電動カミソリが怖いのだ。 それはもう凄く怖い、もう凄く凄く怖い。凄く凄く。 ゲシュタルト崩壊してきたところで話を戻すが、自分は一番危ないと言われているI字のカミソリが

          I字カミソリ以外信じれない

          なんてったって夢だもん

          ふと、「〇〇です。」っていう言葉は、続けて書くんじゃなくて、「〇〇で、(ありま)す。」っていう風な意味になるから、「〇〇で、す。」というように読点を間に挟まないとダメなんじゃない?と思った。 この考えが、脳から逃げ出しちゃう前にメモに残そうと、メモアプリを開くと、見知らぬメモが1つ残されていた。昨日のメモ。 力んだ肝臓、粋なサングラス、b型のショートケーキ うーん?なんだこのメモ。 粋なサングラスはまだ分かるし、力んだ肝臓もまあなんとなくイメージはつくんだけど、b型の

          なんてったって夢だもん