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発酵ヒストリー#032

農大エクステンション 飯尾醸造のお話  2017/10 月

益々、発酵ものへの興味が高まり、一歩一歩のめり込んでいく自分を、どこか第三者的に(頭の後方上方から俯瞰的に)見てる自分がいたような気がする時期だったと思う。

次に参加したのは同じく10月、東京農業大学のエクステンション講座(講座番号C026)、京都宮津の飯尾醸造さんのお話だった。

講座のタイトルは、

飯尾醸造の米栽培から酒造り・食酢醸造〜丹後を日本のサンセバスチャンに〜

となっていて、お酢に関する講座であることはわかったものの、サンセバスチャンのことを知らなかったので、どんな話につながるのだろう??? と興味津々で農大に向かった記憶がある。

前回受講した発酵関連の講座は農大キャンパス内の教室だったのだが、当日は農大キャンパスから道を挟んだ向かい側に位置する「食と農」の博物館 での開催だった。

実は、もう一つ同じエクステンション講座で、同じく京都丹後の伊根の舟屋文化 という講座があり、受講したかったのだが、生憎都合がつかず、悔しい思いをしていたので、京都丹後地方についていろいろネットで調べていたこともあり、今回の飯尾醸造さんの講座も、申し込み開始初日に申し込みを済ませていたのであった。

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四代目当主 飯尾毅さん のお話は、無農薬米を使用することになった歴史のご説明から始まり、1Lのお酢を作るのに使うお米の量(一般的なお酢と飯尾醸造の富士酢等との違い)のご説明、無農薬米栽培の手法、米以外の原料で作るお酢の特徴(アミノ酸の含有量、抗酸化物質の効用) 等々、 とても勉強になるお話だった。
(当日取ったメモを読み返しながら、本文を書いているが、乱筆なメモでも当日の模様を思い出すことができる。)

2時間の講座の中では、利き酒ならぬ利き酢をさせていただける時間もあった。市販の酢(他ブランドの一般的なお酢と思われる)と5種類の飯尾醸造製のお酢を試飲させていただき、旨味や酸の角(ツンとくる角の立ち方と表現すべきか)や、原材料や加工法による味の違い を楽しむことができた。

中でも、紅芋を原料とする紅芋酢のお話は、抗酸化物質がとても多い、という大変興味深いお話であったし、試飲をしてみて自分も早く購入して毎日朝食後に飲んでみたいと強く思えた機会だった。

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ご講演後半で、
会社規模を拡大しようとすると無理がかかる。生産量は増やそうとは思わない。今のお得意様に品切れを起こさないように(購入していただいているお客様に迷惑がかからないように) とお話しされた点はとても印象に残った。
(注:自分のメモを頼りに書いたので、ご講演での表現とは若干異なっているかもしれません。)

もう一つ、デパートでの催事に出店するのは今度が最後 との表現で、近々、日本橋のデパートでのイベントに出店されるとのお話があり、是非その場で購入したいと強く思った。
(後日、実際にそのイベントで購入することができたし、五代目にお目にかかることもできた)

お酢はなんとなく苦手というか積極的に摂ることをしてなかったけれど、体への効用をお聞きし続けて摂ってみたいと思えたし、京都丹後地方にとても興味を抱くことができた(伊根にも行っていたいし、宮津にも行ってみたい)講座であった。

実際に丹後半島を訪問することができた話は、またの機会に。

#発酵食 #お酢 #農大 #飯尾醸造 #海の京都 #宮津 #伊根 #富士酢 #紅芋酢 #丹後半島

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