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意識・無意識における再帰性とゆらぎ

人びとが #クオリア に惹きつけられるメカニズムとは? - YouTube

無意識を形成する身体感覚からの情報、これは生きていれば準備電位で常時、脳に入力され、同時に対応して出力して身体制御していると思います。その安定を図るのが、再帰性安定作用と思います。自律性を安定させるものだと思います。入力に対する出力が、反射の様態で大きくなると、自律性が不安定になる。これを安定させるのに、ジャイロ効果が作用していると思います。  
 今、再帰性安定作用と表現しましたが、再帰性は循環的作用でもあり、この作用のジャイロ効果において「ノイズ」を排除・捨象する効果発生すると思います。視覚に対しては模様の繰り返しはそれになると思います。縄文土器の模様はその原始の表象だろうと考えられます。布にせよ、壁面にせよ、幾何学的や自然物の模様を配置するのは、視覚情報の主観意識への世界モデルによる意識安定化を図っているのだろうと考えられます。同様に聴覚情報として音楽が作用し、律動リズム、旋律メロディの再帰・反復が、主観意識に安定感を与えます。触覚情報は、身体に直結して、同様になめらかさ、柔らかさなどの、心地よさを、主観意識に伝えるのだろうと推測します。 他にも味覚にも同様の作用が認められると思います。  
 さて、こうした無意識層の安定化作用を前提にした主観意識への世界モデルのプレゼンテーションは、安定させて無意識化するだけでなく、少し「ゆらぎ」を与える情報提供もしているのではないでしょうか?茂木先生も「進化過程で受け取ってきた」と表現されましたが、今回の論議のテーマにされた「プレミア」は、この「ゆらぎ」によるものに様に思えます。  
 安定が自律生存、自律認識をもたらし、存在持続に役立つのは事実ですが、それだけでは存在フィールドの次元が変わりません。宇宙の情報進化過程は、停留したままになります。そこで「ゆらぎ」が発生することにより、再帰的循環現象に、異なるベクトルを与えます。これがマルコフ連鎖を惹起し、新しい存在局面を形成します。  
 主観意識はここに発生したのではないかと思いますが、違うでしょうか?無意識の情報の流れの電位にゆらぎが発生し、ノイズとは異なる情報として受取られると、「プレミアム」なクオリアを感じ取る。こんな仕方で主観意識が作用しているのではないのでしょうか?

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