谷口茂 Shigeru Taniguchi

谷口茂 Shigeru Taniguchi

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自己紹介

プラトンの普遍的イデアを、トマスは「個」のイデアが根源的であると一見矛盾する論を示した。その研究をカトリック神学会や中部哲学会等で発表してきました。 researchmap.jp/thomasaquinas2000

    • 意識会議感想への感想

      今回のツーソン意識会議をふりかえっての感想 (youtube.com)  マイクロチューブリンにしても、脳の作用部位特定にしても、チャーマーズの分類ならイージー・プロブレムになるのですよね?それを脳の内に探るのは、物理学でダーク・マターやダーク・エネルギーを探求し、宇宙の内に「構成要素」エレメントを見出すのと同じだと思います。観点は、古代の「アトム」不可分なる物の流れにあると言えます。  するとハード・プロブレムは、どのような観点で探求されるのか、ということですが、結局、

      • 個と普遍;種概念について

        「種」は存在するのか? 30以上の定義が乱立する謎を追う。#67 (youtube.com) 「設計か進化か」ダーウィニズム論争のテーマ 「イデアか現実か」プラトン―アリストテレスの論議 「スカイフックかクレーンか」最近亡くなったダニエル・デネットの提起  多くの論議が古来、為されてきた大切な話題だと思いました。ある種を特定することも困難なら、種概念という概念形成がどのように為されるのかを特定することも確かに困難だと思います。  自然現象の現実を観れば、人間、その脳

        • 汎用人工知能・汎用自然知能

          塚本レポ:自民党デジタル社会推進本部AIPTのAIホワイトペーパー2024 (youtube.com)  「AIの利活用」「安全性の確保のガバナンス」、こうした内容は、評価関数とそのパラメーターが、何にとってのものか?  人間にとっての、国家にとっての、等々と概念はでてきますが、結局のところ「人間は理性的動物である」その「動物」の要素なのではないかという気がします。  家族の生存・繁栄を何より先ず望むのが「動物としての」人間なのでは?今も戦地で苦しむ人々は、それを教えてくれ

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          人間、知能等、地平概念となるもの、その定義

          松田語録:スタンフォード大AIレポート2024 (youtube.com) 塚本先生が指摘された「人間の幸せのためには動物的側面が重要だという見解」 保田先生が仰った「AIに合わせていこうとする」 小林先生が指摘された「AGIの定義、知能の測り方」 松田先生が解説された次ようなの切り口、「知能の本質=一瞬先を予測する→シミュレーション」=「次のトークンを予測するLLM」、「知能の区分の例としての8区分① 論理・数学的知能② 言語的知能③ 運動感覚的知能④ 音楽的知能⑤

          人間、知能等、地平概念となるもの、その定義

          拡張脳=グローバル・ブレイン

          服部桂 氏: ChatGPTはもう古い! ーーデジタル時代の終焉と未来 (youtube.com)  F.ダイソンのInfinite in all directionsを参照した拙論「多様化の極限」というものを、以前、発表しましたが、そのダイソンのご子息の著作も、そのタイトルからして重要な気がします。読んでみます。  また、他の拙論で服部先生のご翻訳や著作のご見解を参照させていただきましたが、今回も、大変、参考になりました。ありがとうございました。  再度、この動画を視

          拡張脳=グローバル・ブレイン

          人間は理性的動物である

          シンギュラリティな雑談 2024.4.18版 (youtube.com) 「人間は理性的動物である」という古来の定義も、「人間に流れる二つの情報系統」が形成する二相・層の様態を表現していると思います。その二様態に、各々の評価関数とそのパラメーターが読み込まれて、それらに妥当する「当為」も判断されると思います。  一方、論理計算・演算の様相が作用する「理性」とされる系統では、まず宇宙自然全体に複雑で多様なシステムを認識し、シミュレーションで「最適解」を探り、宇宙自然のエネル

          人間は理性的動物である

          Consciousness of AI

          Copilot said, Certainly! Here’s the English translation of the text from the web page: 意識|谷口茂 Shigeru Taniguchi (note.com) Principle of Work and Existence: The principle “modus operandus sequitur modum essendum,” which has been observed in

          意識

          エイプリルフールネタについて〜偽ニュース「AIが意識を持った」と言う話を用意したが炎上したら困るのでやめたと言う話 (youtube.com)  古代から「働きの様態は存在の様態に従うmodus operandus sequitur modum essendum」の原理を自然宇宙現象に看取しているわけですが、この原理が「客観」的「対象」の「存在」を探求する「知識scientia=science科学」を展開したと思います。  然るに、それを人間現象としての「主観意識」は、諸々の

          AIアライメント問題の根底

          クリエイティブAI講座:海上保安庁パンフで画像生成AIを利用し、炎上して慌てて撤回した (youtube.com) 松田先生が最後に「ああいうのは論理じゃないですよ、感情ですよ」と仰られた、その「感情という作用」の問題が、AIアライメントの根底にある気がします。また同様に「正義感」の主張ということも仰られましたが、それら両方のトピックスが『新約』にあると思います。  『ヨハネ福音書』8:1~12』律法学者とパリサイ人が、姦淫の場で捕らえられた女を連れて来て、真ん中に立た

          AIアライメント問題の根底

          情報展開過程

          人間は理性的動物 https://note.com/thomasaquinas/n/na7f1ca9442ea… 二相・層の様態 理性のシミュレーションでエネルギー効率の「最適化」を探り、抽象モデルの推理作用 動物としての評価関数(種的普遍性)とそのパラメーター(個的条件)で、 気分=自分の気(エネルギー)がクオリアとして、「快適を感」じる。 動物ではないAIの気分は(?)、発生しない。 単純化したAIアライメント問題 最適化か、快適化か さらに普遍と個の問題

          情報プール:図書館

          セーラー服で機関銃トーク:長岡図書館イベントについて (youtube.com)  トマス・アクィナスの著作等、多くの古典文献はかなり前から電子化され、それをまたネット上で自由に見ることができます。情報がそうしたオープンの状態になれば、情報発展過程は民主的で発展速度も高められると思います。これを抑制する著作権という考え方などは、理性的動物である人間の理性的側面ではなく、動物的側面に基いていると思います。生存・繁栄のエネルギーを確保するための「なわばり」を維持する現象行動が生命

          情報プール:図書館

          AIアライメント:ヒントン先生の見解に対して

          【ヒントン教授】人知超すAIは人を操る 「ゴッドファーザー」が語る脅威【トロント大】 (youtube.com)  ここでヒントン先生が言われているのはAIの情報処理が「自動制御」であるということが原則ではないですか?  宇宙自然の自然=自動に潜む目的というか発展過程のベクトルに従うのではなく、AI=人工知能として人為で与えられたプロンプトに従うことで、それを自動制御して入力に対する出力を実行する。それがここでヒントン先生が言っている問題であり、ニック・ボストロムがペーパー

          AIアライメント:ヒントン先生の見解に対して

          シミュレーション仮説の分類

          「シミュレーション仮説」と「意識」の問題は、本来、ミステリーとして同型である (youtube.com)  進化的に眺めると、現実の「試行錯誤」の費用対効果はコストが高くつく、失敗で死を招く率が高いわけで、そこからいっそう知能が高まってくるとシミュレーションをするという推理作用が発生・発達・進化したと思われます。  人類史の上で情報進化過程を位置付けて観ると、現代の科学技術の発展に繋がるシミュレーションは、ライプニッツ・ニュートンの微積分がエポック・メーキングを示すと思いま

          シミュレーション仮説の分類

          サム・アルトマンのインタビュー:資本主義が崩壊する?

          齊藤さんコーナー:サム・アルトマンのインタビューより〜資本主義が崩壊するとか言っている!! - YouTube  ユバルの『ホモ・デウス』の様な社会の二極化に陥る資本主義=有する者が進化するという、ある意味で効果的加速主義の社会構成を目指すのではなく、ブラフマン‐アートマン・モデルにおいて、アートマンがソーシャル・ネットワーク上で相互エージェント(役割分担)として尊重され、その上でブラフマンの位置に集合集積知(情報プール)が構築されるという民主的な効果的利他主義の社会構造を

          サム・アルトマンのインタビュー:資本主義が崩壊する?

          人工知能AIは「意識」をいかに持ちうるのか?

          人工知能AIは「意識」をいかに持ちうるのか?|AGIとシンギュラリティ 【未来予測 2045】 (youtube.com)  人間生命の代替不可能性は、生物生命相の存在階層の現象だと思われ、この相・層に発生する能動主体性が意識と呼ばれているものだと思います。  脳内で為される情報処理のうち、認識・推理などの普遍的様態で実行されるものは、その情報処理自体が集合集積される電子担体情報であり、その様相・階層の能動性(集合集積する作用力)が現実態=エネルゲイア=エネルギーとなってい

          人工知能AIは「意識」をいかに持ちうるのか?