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意識と知能の関係

【切り抜き】これが他人の気持ちか!【自閉症】が治ったら、人の気持ちが手に取るようにわかるようになった。ASD自閉スペクトラム症 アスペルガー症候群  vol.19 #ロボマインド・プロジェクト - YouTube
 
 意識主体の発動原理が如何に発生するかを見てみると、宇宙の情報進化過程で、自己増殖作用セルオートマトンが展開し、マルコフ連鎖で拡張してきた中に、生物的様態で発現したところに欲求が見出されると思います。これがマズローの5段階説なら、最下位層の生理的欲求とされるものだと思います。そして意識主体の発動原理の元にあるのは、個体生命の発生(受精に始まる)から観ても、進化過程を観ても、この段階の現実態・能動性であるということになると思います。  
 そして徐々に個体脳の成長発達が展開し、同時に社会脳としての様態を獲得し、マズロー説の欲求段階にある社会的承認の欲求等を示す様になるのだと考えられます。  
 こうした過程において、欲求という能動主体の様態とは別に、脳内部位の分散独立した機能・作用が、諸能力potentialとして実行発揮actionできる学習をして、出力制御のレベルを高めるのではないでしょうか。自転車の運転、言語使用、方程式の解法まで、どの能力も独立した学習と活動を獲得し、サーキット回路を形成し、アトラクターを示すことができるようになるのではないかと思います。これ等は主体意識層に対して、無意識層と表現される作用になると思います。これならLLMも無意識で言語生成ができることになると思います。  
 これを上で見た発動原理の位置にある能動主体としての主観意識が、俯瞰的に観る。或いは作用自体を再帰的に作用する。これが自己意識と表現されるものになる。その機能・作用の発動を、抑制・解放の指示として能動主体自己意識の役割になっていると考えられないでしょうか。  
 自閉症の現象は、脳内部位の分散独立した機能の回路が解放された状態であるように思います。この状態の作用を主観意識が抑制しないために、発現するという説明ができそうな気がします。逆に観ると、諸知能は独立分散機能回路の学習によって成り立ち、自己意識となる主観意識の原理であろうと思われる生命の能動とは、分離できそうな気がします。だからこそ「文化」化され、集合集積知として情報進化過程を、客観世界に形成していくのではないかと考えられます。

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