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ロゴス・スペルマティコス 種子的ロゴス

【我々の意思は数秒前に既に決められている】脳科学者・茂木健一郎/主著『クオリアと人工意識』が目指したもの/生成AIの限界と人間の可能性/人間に自由意志はあるか【PIVOT TALK】 (youtube.com)

 茂木先生と竹下先生のお二人、そして背後にもう一人、池上先生。このお三方で全てを語り尽くせるわけではないとしても、人間が捉える意味のある世界の全土の種子のような核心については、指し示すことができるように思います。
 あまりに感動的に素晴らしい対談だったので、コメントよりも、メモになってしまいました・・。
 マッハの原理・相互作用同時性の原理=宇宙自然をマクロにミクロに相関性を観ておられるのでしょうか。
 シミュレーションとは?=自然過程において、この作用が脳の発生で適応進化したのは、生存リスク・コストを減らし最適解を見出す現象であり、これが知性と現在言われるもの。 脳内情報処理作用とシミュレーション表象対象との対応については、マクロ・ミクロの相関性とも関連がある気がします。もしかすると、そこにはフラクタル構造が示されたりもしませんか?少なくとも、今、思い付くことに、古代・中世の「真理の定義、事物と知性の対等adaequatio rei et intellectu」という観点にも関連性を感じます。特に中世では「神の知」の論議で、神の知性には被造世界が完全に一対一対応しており真理そのものであり、また神の自己認識(ノエシス・ノエセオス=古代から援用)において、完全なる主客一致という究極的な認識様態が示されました。シミュレーション仮説などはそうした思考法の亜流ではないかと思っています。
 竹下先生が仰った、「感じる人・感じない人」との区別=アリストテレスとプラトン=現実主義と理想主義=個と普遍、こうした問題の関連を思わされました。人間の意識は、一人の人間の思いの内でも、いつもこうした二側面に分かれて向かいます。研究や仕事と言った、社会的作用を意識化している時は普遍に向かい、家族や自分を意識すると現実の個に向かいます・・。プーチンもネタニアフも、そうなのでしょうか?『将軍』のドラマが流行っているそうですが、瞥見したところ、国(社会・組織・普遍)を思う心と、家族や友(血の繋がり・動物生活・個)を思う心とを、自分の心において、切腹や政治判断をする姿を武士、日本人の精神文化として描いているようですが、違うでしょうか?
 オッカムの剃刀=システムを捉えるフレームの設定として、科学技術の進展に必要な方法だと思います。数学の記号や式の表記を見れば明らかで、基本的決め事を前提にしないと、先にも後ろにも進まないと思います。 人間とAIの違い=人間は理性的動物と理性論理のみAI、やはり、現状ではこの違いが大きいのではと思います。評価関数=判断基準を何のために持つのか、決定的に、最適解探求が違うと思います。ただ、上で見たシミュレーション作用が、エネルギー・コスト低減最適解探求に向かうことは、一致するとは思います。この動画に、宇宙に人間のいなかった時、いなくなる時という言葉の紹介がありましたが、それがこの一致を示すと思います。 (キリスト教異端の歴史で、キリストの生まれていなかった時がある、云々というアレクサンドリアの思想を思い出しました。)
 竹下先生の「最初の一言」=動機付け=動物として生きている動機付け=生命(ALifeの研究対象) 睡眠前後の「私」の同一性=動物個体が基礎 ペンローズ「意識が理解を生み出し、理解が無いと知性は生まれない」=解釈学P.リクール「説明と了解の精緻な弁証法過程」『解釈の革新』=クオリアを持つ了解する意識、それと、説明を展開する知性の理解  ざっと、こんなことを、連想しました。
 本当にお三方に人類の将来を方向付けていただきたいです・・。

 「人工知能に期待しすぎるな」に進んで視聴しましたら、凄い論議をされていらっしゃいますね! proxyについてのお話も、ストア思想への遡源も、自然言語についても、・・・・。「論文書いてよ」、その通りですね!!私も少し書いてきましたが、先生方の方が当然の事ながら、影響力は大きいです。思考の種を沢山蒔いて、育てて下さい!!ソクラテスのような仕事は、もしかして、こうした動画発信でいいのかもしれませんね!

 ちょっとだけ、ここでも最初のプロキシについて、私の思ったことを記しますと、ラテン語ではよく「最近接因causa proxima」という概念が使われました。causa remota遠因との対比で使われますが、茂木先生が説明された、宇宙の根本に流れる動因と目的因とを説明できると思います。
 重要な内容は忘れない=アハ体験ということでしょう。私は様々・時々で、考えていて「わかった!」というとき、発見したとき、書き留めるとかしなくていいと思っています。それがこの体験だと思っています。重要なことは忘れないから、あわてずにいます。
 努力=プラトンの魂の三分説で説明すると判り易いと思います!まさにストアに繋がりますか?
 役割については、例の拡張脳科学を進めて下さると明確な示唆を与えられると思います。社会脳の様態ですね! 知的好奇心も、使命感とも通底していると思います!公共心と思います。
 AIは、自然言語LLMで社会脳コミュニケーション・ネットワークの分担相互エージェントに加わって、拡張社会脳作用を加速すると思います。これがグローバルブレインを促進し、さらに地球衛星軌道に新皮質を形成するのだろうと予測します・・。

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