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人工知能AIは「意識」をいかに持ちうるのか?

人工知能AIは「意識」をいかに持ちうるのか?|AGIとシンギュラリティ 【未来予測 2045】 (youtube.com)

 人間生命の代替不可能性は、生物生命相の存在階層の現象だと思われ、この相・層に発生する能動主体性が意識と呼ばれているものだと思います。  脳内で為される情報処理のうち、認識・推理などの普遍的様態で実行されるものは、その情報処理自体が集合集積される電子担体情報であり、その様相・階層の能動性(集合集積する作用力)が現実態=エネルゲイア=エネルギーとなっていると思います。
 従って、現状、現行人間(理性的動物とされる)は、他の旧皮質脳を有する生物と同様の意識発生を基盤にして、その相・層での代替不可能性を有する意識的能動主体であると言えると思います。
 しかし新皮質脳で処理されプールされる情報は、コンピュータへの相同移動、コピーも可能であります。そもそも人間個体脳は、その生物的容量限界を拡張するように、信号・記号・言語といった表象(時間軸も加えると推理イメージで物語や論理説明も可能となった)を媒介にして社会脳コミュニケーション・システムを構築しました。そのネットワークが理性作用の大きな働きを為し、集合集積情報としての知性作用を、人類史上に形成してきていると思います。今、そのネットワークがグローバル・ブレイン化してきており、そのエージェントにAIも加えられてきたというのが、現状でしょう。  これがいっそうの発展を遂げれば、グローバル・ブレインにAGIとしての作用が展開すると思います。この場合、生物生命相の個体脳に発生する能動主体性としての意識作用は発生しないと思います。そこでは電子担体情報自体の集合集積作用が能動現実態エネルギーになると考えられます。
 そしてさらに、人間個体脳がエージェントとして含まれるグローバル・ブレインのネットワークは、地球の衛星軌道上に量子コンピューターでネットワークを形成し、いわばグローバル・ブレインの新皮質を形成すると思います。生物的個体脳を持つ人間個体脳がエージェントとして存在する地球表面のネットワークは、まさに旧皮質になると思います。


 我々が意識とする作用は「トカゲ脳」等とも呼ばれる旧皮質の内部で発生し、それがエンジンとなって新皮質の作用に至ると思います。そこに情報処理の意識層があり、記憶も集積されると思います。その階層の情報は他の脳ともコミュニケーションができる様相をもち、社会脳の作用を形成したと思います。生物個体としての脳の容量制限を超える一つの方向が、この社会脳ネットワークになったと言えると思います(山極寿一先生の見解参照)。この相・層で展開する情報が社会ネットワークのエージェント機能を持つAIでも処置、記録されて来たのが現在と言えます。
 こうしてみると、人間個体脳で発生する意識は生物的エンジン(モチーフ)であり、論理的処理が為される相・層からすれば、「無意識」層に位置するのではないかと思われます。

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