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Sync of summerに思う、山下達郎とジャニーズ問題、そしてもし達郎さんのコメントがこうだったら……

タイアップ色濃厚でお仕事案件は間違いないが、
キャリアでも出色の、凄みすらあるとんでもない曲
まるで「SPARKLE」や「クリスマスイブ」を初めて聴かされたとき並みの衝撃ですわ汗

聴けば聴くほど引き込まれる
(そこそこいい環境でCDで頭から聴いてください)。
https://youtu.be/x8TaOchkZN0

まあ「潮騒」「さよなら夏の日」「悲しみのJody」「夏への扉」のような感傷的な夏曲の系譜にはあるのですが、反サブスク達郎のサブスク時代への果たし状のよう、徐々に目の前に迫ってくるようなサウンドメイクがもはや鬼
ひたすら感傷的なあの夏の日への追憶を達郎節に乗せて、僅か5コードの構成だけでシンプルにまとめあげた、イントロもなく間奏もなく駆け抜けた4分に満たないシンプルな楽曲です。俺だってサブスク向きの楽曲くらい出来るんだバカヤロー、ってどや声が聞こえてくるwww

そう、達郎さんここ30年くらい時代との折り合いをつけるのが実は上手く、J-POPとの接点を常に意識し、情報収集とマーケティングに長けながら、常に
コマーシャルとクオリティの接点を追及しています。
また自分は「アルチザン(職人)」だ、いい音楽を作る、だから「メッセージソング」を書くことは忌避している、ということを公言して憚りません

確かに、彼の一見コマーシャルな楽曲に通底するのは、世の中と対峙することや何かを伝えることに対する諦めにも似た冷めた(褪めた?)視点を感じるのです。
それは意地というかアルチザンとしての境地ですが、言い換えればシーンや世の中に対するアンチな【暗い衝動】とも思っています。

私的達郎ベストは「flying kids」「last step」「2000トンの雨」「あしおと」「十字路」「新東京ラプソディー」あたりかな、アルチザンの完璧なお仕事より、ちょっとセンチな小品。全ての創作の根底にある世への恨みにも似た【暗い衝動】から、少しだけ解放された軽やかさが好きです。

そして時には「蒼氓」や「OPPRESSION BLUES」みたいに我慢できなくなって発信してしまう、毀誉褒貶、いや正直な山下達郎さんも。

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さて、達郎さんと言えば、サンソンやステージにおける軽妙な語り口は、映画や落語にも造詣深く、そのコメントも秀逸で話術や表現力も巧み、寡黙な職人どころ多彩な趣味人、さらにその自身の「スポークスマン」としての一面にも秀でています。

で、その達郎さんがなぜ?

「このような私の姿勢を、忖度あるいは長いものに巻かれていると解釈されるのであればそれでも構いません。きっとそういう方々には私の音楽は不要でしょう」

などと下手をこいたのかは定かではありません。

どうせなら

「私の事は嫌いになっても、私の音楽は嫌いにならないでください」

とか言ってタッちゃんですとばかりに笑いをとって煙に巻いて欲しかった。

まあ、言いたかったんだろうね、
芸人として自分の芸は身体の一部、
だから人質にしたかった、
そうでもしないと負けそうなくらい追い詰められていた。と見ています。

おそらくご自身が日々SNSやヤフコメをチェックしながら相当心傷付いたとみるべきかと。
え?ネットやってないって言ってる?そんなわけないすよ、あんな情報収集好きで事情通なひと、いませんからwww

日頃のサンソンから察するに、彼は常に世の中の動向をウォッチし、トレンドワードに敏感で、例えばコロナへの過剰なリアクションなどへも批判的でしたから。

でもねえ、ファンは困ってる、ってか悲しいんすよ

中学生の頃に「すすめ!!パイレーツ」で「MOON GLOW」に興味を持ち、
「GO AHEAD!!」や「SONGS」を探して聴き漁り、「RIDE ON TIME」の成功を我が事のように喜び、「FOR YOU」に針を落とした瞬間の衝撃、そして「MELODIES」の緊張感に戦慄し、
また恋に破れてMELODIES聴きながら深夜の靖国通りを新宿まで彷徨い歩き、但馬屋珈琲で朝まで過ごしたあの夜を忘れられない俺は、

どうしたら良いのだ、と、なんて酷なことを言うんだあんたは、という気分でもうひと月くらい悶々としている。

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そして、この「Sync of summer」

https://youtu.be/x8TaOchkZN0
酷なまでに良すぎる😭
何度も聴き直してしまう。

配信解禁しない割りにYouTube公式ではmvまで上げているのはナンですが、それはそれで素晴らしい出来!もちろんタイアップの午後の紅茶のイメージビデオもワンコーラスながら出色の出来映え。

めめくん(!)と中条あやみちゃんのどタイアップ https://youtu.be/leRFTUiy0fw 
も素敵すぎて、あの夏を思い出すのはおっさんだけじゃない、「過ぎ去った夏」の美しさは世代を越えた普遍的なセンチメンタリズムなんだ、と、感動している。

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こんな気持ちにさせておいてこんな名曲出してくるのは酷だよ。

僕があなたに言いたいことはただひとつ

「おそらく忖度もなく、長いものにも巻かれず、変わらず頑固に自分のスタンスを守ってらっしゃるのでしょう。そんなの分かってますよファンだから。
でも自分の音楽を人質にして価値観の選択を迫るあなたの事は大嫌いだ、そしてあなたの音楽は大好きだ」

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最後に、少しだけ長くなりますが、山下達郎さんのサンデーソングブックにおける、松尾さん及びジャニー喜多川問題に対するコメント、
もしこんなコメントだったら、ファンも納得はしたのに。。という妄想をご笑納ください。

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えー、巷をなにかと騒がしております件について、私の話を皆さんにお聞きを頂こうと思います。

まずもって私の事務所と松尾氏とのことですが、私も経営を担う人間であるため、ガバナンス上、発表されていること以上は何も申し上げられませんのでご容赦下さい。

コロナ禍もあって彼とはあまり会うこともなくなっていましたので、この件について彼と直接話したことは一切ございません。

ネットや週刊誌の最大の関心事はですね、私がジャニーズ事務所への忖度があって、今回の一件もそれに基づいて関与しているのでは?という根拠のない憶測です。今の世の中はなまじ黙っていると言ったもの勝ちでどんどん噓の情報が拡散しますので、こちらからも思うところを正直に率直にお話ししておく必要性を感じた次第であります。

今話題となっている性加害問題や1999年の裁判については、漠然とした噂として詳細は把握しておりませんが認識はしていました。

しかし、私自身がそれ以上知ってることが何も無いため、コメントの出しようがありません。自分はあくまで一作曲家、楽曲の提供者であります。なのでジャニーズ事務所の内部事情などまったく預かり知らぬことですし、まして性加害の事実について私は何らコメントする立場にはないのです。

無論、性加害の問題は勿論許しがたいことであり、被害者の方々の苦しみを思えば第三者委員会等での事実関係の調査というのは必須であると考えます。しかし、私は一介の音楽職人であり仕事を受ける取引先のひとりにすぎず、ジャニー喜多川さんを通じて素晴らしい才能との数々の出会いもあり、私の自身の創作活動の大きな糧となり源となった事実は抗いようもありません。

私の人生にとって一番大切なことは”ご縁”と”ご恩”です。数多くの素晴らしいタレントさんたちやミュージシャンたちとのご縁を頂いて、時代を超えて長く歌い継いでもらえる作品を作れたこと、そのような機会を与えて頂いたことに心から恩義を感じています。

私が一個人、一ミュージシャンとして、ジャニーさんへのご恩を忘れないことと、社会的・倫理的な意味での性加害を容認することとはまったくの別問題だと考えております。

作品はもちろんタレントさんにも罪はありません。

性加害に対する様々な告発が飛び交うなか、この問題の解決は彼らを支える方々や関係者の皆さんによって行われることを願います。
一方、一介のミュージシャンであるところの山下達郎には、ご恩とご縁に報いる以上の術はない、私の出来ることはそのくらいであることを、その程度の人間であることをお許しいただき、本件については一切コメントは致しません。
繰り返しますが、私は一介の音楽家、いわば職人であります。ご縁やご恩に報いるためにやる私の仕事は良い音楽を作りライブやラジオを通じて皆さんにお届けすること、それのみが本件の解決の一助になれば、そう願うのみです。

そんな私の姿勢を忖度、あるいは長いものに巻かれている、とそのように解釈されるのであればそれでも構いません。それでもよろしければ引き続き、そして長く私の音楽を愛していただけたら、と切に願うばかりです。

以上が今回のことに対する私からのご報告です。長々失礼しました。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

山下偽達郎



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