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気管支鏡7. [各論編]内科系(全70問)

はじめに

ここはもう、外科医に馴染みがあまりない領域かと思います。
なので、かなりBasicなところまで注釈がされていると思います。
各テーマごとにテキストを流し読みして、問題を解くと、テキストでは当たり前のように記載されていてよく分からなかった=内科の先生には常識だけど我々にはあまり馴染みのない部分が補填された解説がついていると思います。お役に立てれば幸いです。

*穴埋め問題形式のチェックリストです。詳細な解説はありません。
成書でご確認ください。
初めの1冊として、気管支鏡テキスト 第3版(医学書院)がオススメです。

日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医試験ガイドラインでは、下記の範囲に含まれます。

Ⅴ.各種疾患の気管支鏡所見と診断

 5. 結核と非結核性抗酸菌症
    A.喉頭結核 B.気管・気管支結核 C.非結核性抗酸菌症
 6. 細菌性肺炎
 7. 肺真菌症
 8. 気管支喘息
 9. 好酸球性肺炎
 10. 過敏性肺炎
 11. 間質性肺炎
 12. 薬剤性肺障害
 13. 膠原病
 14. 血管炎
 15. サルコイドーシス
 16. Langerhans細胞組織球症
 17. アミロイドーシス
 18. じん肺症
 19. 肺胞蛋白症
 20. リンパ脈管筋腫症
 21. 気管支結石症
 22. 原発性線毛機能不全症候群
 23. 気管・気管支骨軟異形成症


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[喘息]

Q1. 気道炎症の評価

従来はTBB、BAL、①を用いて評価されたが、
近年では②、③などが代替的な検査として行われる。

A.
①誘発喀痰
②呼気一酸化窒素濃度測定(気道上皮細胞やMΦ中の一酸化窒素合成酵素(NOS)が炎症性肺疾患では誘導され、呼気NOが高濃度)
③呼気凝縮液(呼気を冷却⇒呼気中のエアロゾル化された気道被覆液の成分を採取⇒サイトカイン、ケモカインを評価)*exhaled breath condensate (EBC)

Q2. 喘息を合併する好酸球性気道疾患3つ

A.
①EGPA:eosinophilic granulomatosis with polyangiitis(好酸球性多発血管炎性肉芽腫症)
②ABPA:allergic bronchopulmonary aspergillosis
③CEP:chronic eosinophilic pneumonia

Q3. 喘息を合併する好酸球性気道疾患のうち

・喘息の1-2%に認め、重症喘息では頻度が上昇するのは①
・原因が不明で、喘息の合併あるいは先行が50%にみられるのは②

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