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キャシー中島さんの在り方がいいなと思う。

2020年。娘が亡くなってから半年過ぎた頃、突然キャシー中島さんのことを思い出した。確か10年ほど前に娘さんを亡くしているはず。結婚したばかりのきれいな娘さんで、癌だったと記憶している。

ワイドショーでそのニュースを見た時、そんな年若い娘を亡くすなんて、世界で一番悲しい母親だと思った。私だったら耐えられへん、それだけは勘弁して…みたいな思いだった。

が、今は私が同じ立場にいる。それで今はどんな風に過ごされているのか、とても気になって検索をかけてみた。

キャシーさんと言えば、タレントであり、ハワイアンキルト作家としても活躍中なのは知っていた。
正直、好きでも嫌いでもない(ゴメンなさい)存在だった。


アメブロをやってるみたい。
辿っていくと、亡くなった娘さん、七奈美さんのことが頻繁に出てくる。
お墓参りも頻繁に行ってるみたい。

キャシーさんもお肌ツルツルでいつも笑顔。
勝野パパとのツーショットもステキだな。

それからずっとフォローするようになった。

特に今年は13回忌をされたよう。
読んでいくと、自分の思いと被る。

「毎日、思い出さない日はない。」
「いつかあなたが迎えに来てくれる日まで、ママはあなたと一緒に…たくさん笑うわ。」
「この時期になると心がざわざわして落ち着かない」

ただウチと違うのは、お墓が勝野家と同じ墓地で近くにあるし、仏壇も家にあるようだ。法事も実家でなさってるよう。

嫁いだ娘を亡くすと言っても、そこが決定的に違うし、私がずっと引っかかっていたところだ。
次女の位牌は婚家にあり、あちらの仏壇に祀られている。お墓も婚家に入れてもらった。法事もあちらが主導なので、口を挟むことはできない。
noteを書こうと思ったのも、こういう微妙な立場の心情を少しでも分かってもらいたいと思ったからだ。

正直、羨ましい。
私も本当はそうしたい。
結婚して日が浅く、子供がいなければそうしてたと思う。

だが、あなたには娘のDNAを継いだ孫がいるじゃないのと反論されそう。娘の命は繋がっているじゃない。それだけでも羨ましいと…
要するに、私が自分の中で決着を着けたらいいだけのことだ。


キャシーさんは、いつも七奈美さんが、あたかもそこにいるかのように話す。泣く時もあるようだが、全く暗くない。
キルトの方のビジネスも順調に拡大しているようだし、毎日色んな幸せを見つけて楽しんでいる。笑顔がいっぱい。
そして、773チャリティーというのを設立して、毎年、寄付もされているようだ。

私が目指すところだ。そういう在り方って、いいなと思う。

次女が亡くなった時に、勿論、彼女がいなくなった悲しみは一番だったが、実は「子供に先立たれた親は、これから死ぬまで地を這うようにして暮らさなければならないのだ」という思いに打ちひしがれた。

楽しんだり、笑ったり、ましてはビジネスなどしてはいけない、というか、そんな気になれないのだろうと思った。魂の死んだままで寿命尽きるまで生きなければならないのなら、何の希望もなかった。

でもよく考えてみたら、それは擦り込みというか、ニュースや話を聞いたりしたことから自分で作り上げた思い込みに過ぎなかった。

私は今でも楽しめるし、新しい世界にもチャレンジできる。彼女のできなかった分を彼女の力を借りて、これからも人生を探検して行くつもりだ。


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