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複業(パラレルワーク)はリスク分散

 みなさんチームワークしてますか?
No.3代行を事業としてやっているthree.Tのウエツです。
 ボクは「皆が選択できる社会づくり」に貢献するために活動しています。
人生の大半は【はたらく】ことから成り立っているので、その【はたらく】において「様々な形があってもいいのでは?」という想いから、自らパラレルワークを体現し、子どもたちが大人になるときには、【はたらく】の多様性が広がるように日々努めています。
ボクの【はたらく】はチーム(企業)のNo.3を代行することで、業種は問いません。
結果パラレルワークを法人化したという格好です。
どんな状況になっても『圧倒的ポジティブ』を武器に常に前進しています!
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 「複業だ!パラレルワークだ!」なんて言っていると、
なんでそんな風に思ったのか教えていください
と言われることがあります。
ボク自身、いろいろと経験してみて、ひとつのことをとことんやるよりもいくつかのことをやった方が向いてるんだろうな~ということや、人が知らない情報を拡散することが好きだということがわかったのですが、それは経験後のお話なんです。
実はもっと前に【複業】を意識した瞬間があって、それを話すこともありますが、やはり「どうやってやるの?」「現状はどんな感じなの?」と聞かれることが多いため、真剣に話をすることは少ないです。
これが正解とは思っていませんし、今後やり方も変わるのかもしれません。
けれども、おそらくボクの持っている根幹が急激に変わることはないでしょう。
ボクが10年以上前に感じたもの。
 もしこれから【複業】に挑戦しよう!と思っている方がいたらひとつの参考にしていただければと思います。

主要取引先という考え方

 何度か出てきているボクの社会人としての出発点。
それは工作機械メーカーでの営業職だ。
神奈川県に生まれて神奈川県で育ったボクは、はじめてひとりで関西という土地に出ることになる。
今まで実家で家事もろくにしてこなかったボクが、なにを思ったのか一人暮らしにとてもワクワクしていた。
そんなワクワクは瞬時に吹き飛ばされることになるのだけれど、それと同時に社会で生きていくということを学びはじめる。
めちゃくちゃ大変だったし、ちゃんと生活できるようになるまでに時間もかかった。
それでも、一人でちゃんと生活できるようになると自信もついた。
なにが良いかは人それぞれ違うけれど、「一人で生きる」ということの大切さも知った。
もちろん、一人でと言ったって所詮20代前半の若造だ。
親のスネはかじるし、先輩には迷惑をかける。
失敗はしょっちゅうだし、泣きそうになることも多々あった。
ヒトは息をしているだけでお金がかかるのか
と愕然としたのもこの頃。
あっつい夏の日、スーパーでそうめんとめんつゆを買って、冷たいそうめんを食べるぞー!!と意気込んで自転車から降りるときに、スーパーの袋を地面に落として、めんつゆの瓶が粉々になったときもあった。
まあ、この経験で、めんつゆはいくつかの調味料があれば作れると知ることもできたのだけれど。(もちろん美味しくはなかった)

 一人暮らしだなんて大げさなことを言ったって必ず誰かは巻き込んでいる。
京都で出会った友人たちもそうだろう。
その頃、彼らに出会っていなければ今のボクはない。
結局はだれかと生きているし、だれかに生かされている。
大して仕事もできないのに、給料は会社からもらっている。
ボク以外の偉大などなたかがお金を生み出してくれることでボクはなんとか生きている。
そんな状態だった。

 そんな頃に、営業でお客さまを訪問する。
設備機械なので、対面するのは9割は決裁権を持った経営者。
ボクからしたら雲の上の存在のような方ばかり。
会社を経営するだなんて夢のようなお話。
とにかく学べることは学ぼうと思いお話を聞くよう心がけた。

 聞けば、好調な会社はほとんどが大手メーカーと直接取引しているとのことだった。
ボクらがよく街で見かけるものや、広告で見かけるものは、メーカーの会社内でつくっているものもあれば、ボクが訪問していたようなサプライヤーがつくっているものもある。
これはあそこで使われているあれだよ
と教えていただいたこともある。
よくある公共展などに足を運ぶとそんな製品はわんさか。
いやはや、中小企業と侮るなかれ。
技術は大手メーカーもしくはそれ以上かもしれない。

そんな会社がこれだけたくさんあるなんてスゴイ!とも感じた。
そして、その取引額たるやもの凄い金額となっている。
やはり販売力・拡散力は桁外れ。
そして、それに対応しているお客さまも技術力・生産力が桁外れ。
主要取引先とサプライヤーの関係は強い。
売上全体の8割が主要取引先との仕事という会社もあった。
一心同体のようなところがある。

 そんな中、ボクはあることを知る。
主要取引先を複数社持っているという会社があった。
というよりも、正確には少しずつそういった会社が増えているという。
しかも、取引先が同業種であるとバッティングするため、なるべく別の業種の仕事をしているというのだ。
なぜそんな大変なことをしているのだろう。
窓口はひとつの方が絶対に楽だ。
やり取りの数も増えるし、担当も変わる。
おそらく基準もそれぞれ違うため、管理体制も煩雑になる。
良いことはあまりない。
それを一括で管理するために、生産管理ソフトを導入しているところも少なくない。
あまり知らない人も多いかも知れないけれど、生産管理ソフトは高い。
コストもかかるし煩雑にもなる。
ならなぜ??

顧客分散という考え方

 今、ボクがサポートしている企業の中には、200社と取引しているという会社もある。
それぞれの取引先に合わせて動いており、逆にそれが当たり前になっているのだからスゴイ。
先に話をした会社も
主要取引先の割合が
30%、20%、20%
のようになっている。

残りの30%はあと30社ほどで売上をつくるそうだ。
この顧客分散は一見、ただただ大変なように見えるけれども、実は理に適っている。

リスク分散

これがある。
もちろん、様々な業種と取引をすると、多くの情報が入ってきたり、動向がわかったりするというメリットもあるだろう。
ただ、多くの顧客分散を行っている企業の目的はこれだ。

 例えば、ひとつの業種が活況で売上をどんどん上げている。
けれどもそこの仕事をガンガン増やすわけではない。
自動的に割合が変わったりはするものの、活況だからといってすべて引き受けたりはしない。
そして別の業種がどちらかというと沈滞気味だとする。
となると、そこの仕事はゼロに近くなるのかというとそういうわけではない。
もちろん通常時よりも少ないけれど、活況のときに多くを受けていたわけではないため、変動は少ない。
まして、コツコツと積み上げてきた信頼があるため、状況関係なくもらえるような仕事をやっていることが多い。
こういった取引先を3社ほど持っていて、バランスを保つというやり方をしている。
 そして、これを大きくしていくときには、一気に一社の割合を増やすのではなく、バランスは変えずに、それぞれの取引額を上げていく。
だから割合は変わらない。

けれども、売上金額の総量が上がる。
簡単なことではないけれど、なんともスゴイやり方だ。
リスク分散をしながら、それでも確実に成長を狙っていく。
挑戦するために足元は固めている状態。

個人はどうか

 法人(企業)や経営者はすごい。
いつも新しいやり方を考えては挑戦して、時代に合わせてどんどん進化をしている。
一昔前なら、一社に依存しているような【主要取引先】の考え方でも良かったはず。
一心同体で成り立っていた。
しかしながら、バブル崩壊を経験し、ITバブル崩壊のダメージを受け入れ、リーマンショックを乗り越えて、東日本大震災から持ち直した。
それ以外にも多くのことがあっただろう。
イレギュラーは突然起こる。
それらすべてと立ち向かいながら、中で働いている従業員を守り、企業を存続させている。
今でさえ、経験したことのないような社会情勢の中にある。
それでも形を変えながら生きているのだから、そこから学ばない手はない。

 そう考えたときに、ふと思った。

個人はどうか

法人は形を変えながら存続している。
けれども、一部の人を除いて個人は、一昔と変わらない就職活動をして大手企業に入り、そこから売上(という名の給料)が立っている。
それが悪いということではない。
現にボクは大手機械メーカーで12年も勤めていた。
仕事に誇りも持っていたし、一緒に働いている人たちにもめちゃくちゃ助けられた。
そして楽しくもあった。
けれども、法人に頼りすぎてはいないだろうか。
一社に所属していることで、そこと一心同体になったにも関わらず、業績が悪いときに賞与がもらえないとそれを嘆いていないだろうか。
【法人】と同じくして、守るべき家族や仲間がいるのは間違いない。
【個人】として生きていく上では、【法人】のように主要取引先を数社持ち、それ以外のところでも価値を発揮して売上を立てていく、というやり方の方が真っ当なことであるし、皆が幸せになるのではないか。

 もはや大企業が生き残るという社会でなくなったこの時代に、一社依存はリスクが高い。
だからこそ、法人も個人も顧客だったり主要取引先を複数持つべきだと思う。
これはリスク分散であり、足元を固めるという法人と同じ戦略。
そして責任の所在が明確であり、最小限のリスクで最大限の効果を出すためには今の時代にマッチするやり方のひとつでもある。
にも関わらず
何をやっているのかわからない
真剣に取り組んでいないのではないか

と言われることはまだまだある。
もちろん、ボクの努力不足もあるかもしれない。
きっと、この先何年も言われつづけるだろう。
それでも、こういうはたらき方も一般的になるように努めたい。

あとがき

 エラそうに【複業】について書いてきましたが、単純にボクが「複業をやろう!」と決めたきっかけです。
10年かかりましたが、なんとかかんとかここまでこれました。
そして、その間にボクの目的は
複業をやる→選択肢の多い社会づくりに貢献する
へと変革していきました。
自分だけが複業をやったところで多くの人が幸せになるわけではないんです。
もしかしたら、そっちのやり方が合っている人もたくさんいるかもしれない。
可能性のある限りは多くの方に知ってもらって、選択肢のひとつとして考えてもらえたら嬉しいなと。

 とかなんとか言っていますが、ボクのことなので数年後には
やはりひとつのことを極めるべきだ!
とか言っているかもしれませんが笑


GOING MY WAY.

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