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「仲良く」だけがチームじゃない

 みなさんチームワークしてますか?
No.3代行を事業としてやっているthree.Tのウエツです。
チームには
仲良しなのに上手くいっていないチーム
仲良しではないけれど上手くいっているチーム
の大きく分けて2パターンあります。
言いたいことを言い過ぎるのも違う。
お互いに優しすぎるのも違う。
正解はないけれど、ボクがこれについて感じたことを書きます。

自分はどう思われてもいいから・・・

 チームで動いているとどうしても人と人の付き合いになるので、相手を思いやる気持ちが強くなりすぎたり、自分が人から意見を言われなくするためだったり、いろんな感情が相まって周りに優しくしすぎてしまったりする
反対に、チームで動くのが大変で雰囲気を壊したくないので、自分だけで孤立してしまったり単独で動いてしまったりする。
複数名の人たちが集まっているからこそ起きるこの現象は、どこのチームでも起こりうる。
そして、そんな「仲良しこよし」チームに風穴を開けてくれるのが、意思を強く持っている人だ。
こういった人がひとりいることで、意見をズバズバ言ってくるのでいろんなことが活性化する。
「チームは仲良しこよしでは成り立たない」
こんな言葉を聞くことがあると思うけれど、まさにこれが良い例だ。

 ただ、ボク自身これをするべきなのかどうなのか迷うことは多々ある。
意思が強いかどうかはわからないが、パラレルで仕事をしているのである意味客観的にいろんなチームを見ることができる。
そういう視点から見たときに「仲良しこよし」になってしまっているタイミングのチームがあったりする。
この時に注意するのがフィードバック。
フィードバック自体はとても良いことだと思うし、それを言われた側が「なるほど。自分では気づかなかったがそこを直せばいいのか」と受け入れてくれれば成長に繋がる
実は、この受け入れてくれるかどうかがかなり重要。
このフィードバックを行う際によく聞くのが

「自分はどう思われてもいいから・・・」

という言葉。
なんだか、自分は嫌われたってどう思われたってチームが良くなればそれでいい!という素晴らしい言葉に聞こえる。
こういった場合、大概強い言い方が使われる。
強い言い方の方が相手に与えるインパクトは強いし、自分を犠牲にしてチームを良くしている感が強いからだろう。
 けれどもボクはそうは思わない。
そもそも、チームにとってその人も一員なわけで、周りから嫌われたりあの人とは一緒に仕事したくないと思われたらチームは成り立たない。
その時点でチームワークは無くなる。
一時は良いかもしれないが長くは続かないだろう。

大切なのは相手を想う気持ち

 ではどんな風に伝えるべきなのか。
とにかく強く言えばいいってことはない。
時には強く
時には優しく
時には熱く
時には冷静に
時には簡潔に
時にはゆっくりと 
結局、伝える相手とタイミングにによって方法を変える、ということ。                                   
こんなあたり前のことを言うなよ、と思われる方が多いかもしれない。
けれど、これをできている人は結構少ないと思う。

 「自分はどう思われてもいいので・・・」というのは独りよがりでしかない。
向いている矢印の方向が自分だ。

自分はどう思われてもいいわけではなく、
相手を想うならば強く言った方がいいのではないか
優しく説明した方が彼には伝わるのではないか
矢印の向きを相手にしてあげる。
フィードバックすることで、自分が否定されたような感覚に陥る人もいるため、そうではなくあなたの成長のためだよ、という想いを伝えなければならない。

想いが伝われば人は動きだす

 複数人で構成されている社会的な集団ということで言えば家族もチームのひとつ。
ボクにも家族がある。
こどもの育て方にはいろいろあるが、ボクは基本、こどもたちが自由に自分で選択して、楽しく生きられるようになればいいと思っている。
だから命に関わることや社会的に良くないこととされている行為をしない限りこどもたちに強く言うことはない。
立場も一人間として対等だと思っているし、親と子という関係を除いては友達みたいな関係のつもりだ。

 そんな中、とても印象的なできごとがあった。

 先日、こどもたちが好きでやっているスポーツの試合があり、息子と2人で試合会場に向かった。
1試合目から自分の思うようにプレーができずフラストレーションが溜まっていたが、それでも接戦をなんとか勝てたのは息子ながらよくやったと思った。
喜んでいた息子は勢いそのままに2試合目に挑んでいったが、なぜだかまったくといっていいほどプレーにならない。
相手が強かったのもあったが、自分からミスばかりして試合にもなっていなという感じだった。
結局3ポイントしか奪えず10分たらずで試合は終了。
相手にも失礼な試合となってしまった。
いつもならここで「ドンマイ」と優しい言葉をかけるのだが、そのスポーツに対してかなり本気で取り組むようになってきた息子に対してどのような言葉をかけるべきか考えた。
ボクがここで出したのは、息子の本気度に対して熱さをもって強めの口調で問いかける言葉だった。
もちろんこれは様々な信頼関係から成り立つものだけれど、相手を想う気持ちがあってこその態度だ。
ただ単に怒るとか叱る、上からとかマウントを取るとかそういったものではない。
結果、最終戦はとても良いプレーだった。
年齢も体格も格上の相手に素晴らしい試合をして勝利した。
あんなに人が短時間で変わるのをボクは初めて見たかもしれない。

 たまたま今回は強い口調が上手くいったパターンだったが、相手と状況を考えながらフィードバックすれば人は動き出す。
ひとりが動けばチームが変わる。
「仲良く」だけではチームは成長しない。

と、わかっててもそんなに上手くいかないですが・・・
ボクの場合はフィードバックとか全て自分のペースに巻き込んじゃったりしてますけどね♪


GOING MY WAY.

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