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ムダが付加価値を生む

 みなさんチームワークしてますか?
No.3代行を事業としてやっているthree.Tのウエツです。
ボクはどちらかというと色々なことに対して効率化したい人です。
これってもっとこうできるんじゃないか?
これは工夫すれば変えられるな
新しい技術を使えばこれはいらなくなるな
などなど、日々考えて過ごしています。
周りの人たちにもそんな提案をすることもあるため、ある意味『効率厨』と思われているかもしれません。
確かにそういった面も持ち合わせていますが、本質は違います。

スマートと効率化の違い

 これはあくまでボクの個人的な意見。
昔からスマートに仕事をしたいと思って活動してきた。
モノは少なく。
容姿はスッキリ。
姿勢はスマートに。
そういう風に考えていると、色々とムダなことに気が付く。

この部屋にこれっているんだっけ?
これって置いている意味ある?
このやり方が本当に適切なの?

生活スタイルだけでなく、仕事でもそう。
業界が違えば慣習やしきたりは違ってくる。
それをすべて無くして良いとは思わないけれど、外の情報や最新の技術を情報として仕入れないのも違うと思う。
だからこそ、”なにか変えられるものがあるはず”という想いは常に持っている。
以前、「思い込んでいるだけかもしれない」という記事を書いた。

そこでは後半に、未だFAX文化が根付いている旅行業界について少し触れている。
『FAX』というワードを聞くと
まだそんなもの使っているの?!
と思われる方も多いかもしれない。
それでも、まだまだ様々な業界において仕事では使われていることが多い。
一見するとFAXがどんどん来るようなオフィスはスマートではないかもしれない。
紙が大量に散らかっているよりも、メールやLINEなどでデータのやり取りをすればスマートになる。
ただ、そこにはFAXによって最適化されているものもある。
だからこそ無くならない。
スマートに仕事をしようとするあまり、慣習や他の人の最適化を邪魔するものであってはいけないと思う。

変えられるものがある。
ただ、変わらない方がいいものもある。

結局『本』は紙がいい

 スマートに活動することを念頭に置いていたボクは、営業2年目の頃に当時発売されたばかりの『iPad mini』をすぐに手に入れた。
iPadが欲しいと思ってはいたけれど価格もサイズもボクには大きすぎた。
どちらもコンパクトになった『iPad mini』はボクには最高だった。
そして、お客さまから求められる資料や図面などは、このiPad miniで見られるようにしておいた。
資料やモノも減り、大きなカバンや資料を持ってお客さまへ訪問する先輩方を横目に、ボクはiPad miniを入れたクラッチバッグで営業を行っていた。

時代は変わるねぇ

お客さまからはそんな声もいただいた気がする。
本社から送られてくる資料もiPad miniで見たり、当時そこまで本に興味は無かったが、読みたいと思った本があればiPad miniで読んでいた。

ところが、商談の話が進んでくるとお客さまから求められるのは紙の図面だったりする。
しかもA3などの大きな用紙だ。
画面を拡大すればいいのでは?なんて話をしたけれど、やはり書き込みたいらしい。
しかも、打ち合わせや会議をしながら書き込みたいようだ。
結局、ボクのクラッチバックは商談が進むにつれて膨れていった。

実は『本』も同様かなと。
読むからには、線を引いたり付箋を貼ったりしたい。
もちろん、電子書籍でもそういった機能はあるが、一気にページを飛ばしたり、前の内容を読み返したいといったときに『紙の本』は便利だった。
スマートなものに触れて初めて”ムダと思われていた紙の存在”が大きいものだったことを知った。

ヒトの魅力や付加価値も『ムダ』から生まれることがある

 今日、色々なものの「ムダ」が削ぎ落とされてどんどんスマートになっている。
それは喜ばしいことだし、モノで言えばデザインも洗練されていたりする。
効率や目的を考えれば当然のことで、それは素晴らしい。

必要な栄養分だけを口にする
同じ思考や想いの人とだけ付き合う
ジブンの周りに必要なものだけを置く
ジブンに関係のない情報は見ない聞かない
服は選ばなくていいように同じデザインで揃える

とまあ、こんな感じ。
これ以上に必要なことがあるだろうか。
モノと同じように目的に沿っているのならそれでいい。

けれど、正直ボクはこういったヒトと「会いたい」「話したい」「一緒に仕事をしたい」とは思わない。
やはり『本』の”紙の存在”と同様に、文章を伝えるといった目的以外の付加価値があるヒトと一緒に活動したい。
それは例えば
こんなことをやってたんだけど大失敗しちゃって・・・
この前ここに行ってみたんだけど楽しかったのが・・・
服が大好きだから高いTシャツを買ってみたんだけど・・・
釣りをしてたら知らないおじさんに話しかけられてさ・・・
などなど。
上みたいにスマートに活動している人からしたら「そんなムダなことしてどうするの??」と思われるようなことだらけ。
でも、ここに思考の違いや経験の違い、会話の違いや趣向の違いが出て面白くなる。
つまりそのヒトの”個性”となり”魅力”となる。

 できるだけヒトと違ったことをやっていた方が貴重な存在になる。
それはきっとみんな分かっている。
それでも、横並びを求めなかなか一歩前に出ることができない。
もしかしたら「アイツなんであんなにムダなことしているんだろ」というような声が周りから挙がるかもしれない
というメンタルブロックがかかっている気がする。
でも知ってもらいたい。

ムダな経験や知識から魅力や発想が生まれる

そしてあまりにも有名なこのスピーチ。

先を見通して点をつなぐことはできない。
振り返ってつなぐことしかできない。
だから将来何らかの形で点がつながると信じることだ。
何かを信じ続けることだ。
直感、運命、人生、カルマ、その他何でも。
この手法が私を裏切ったことは一度もなく、
そして私の人生に大きな違いをもたらした。

アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズによる
「Connecting The Dots」

結局のところ「ムダ」なことなんてないということ。

だからボクは今日もジブンには直接関係無いかもしれないこともひたすらにやります!
他のモノと繋がるまでやってそれが「ムダ」じゃなくなるように。
そしてそれは確実にパラレルワークに繋がります!


GOING MY WAY.

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