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日本人の75%の人が「疲れ」を感じている⇔25%の人は「疲れ」を感じていない。この数字の読み方次第で日本を元気するにする課題設定が見つかるかもしれません。


先日以下のような記事をみました


クロス・マーケティング社のリサーチです。
全国20歳~69歳の男女を対象に「疲れに関する調査(2023年)」を実施しました。
日本人の75%が疲れを感じています。

以前もこんなポストをしましたが、疲れていない25%がどんな人たちか気になります。

かなり乱暴は比較ですが、25%は確率的には日本のプロ野球選手の2020年の平均打率(.250)と同じです。

今シーズン、日本プロ野球の平均は、打率が.250、出塁率が.325、長打率は.384だった。パ・リーグの平均スラッシュライン(打率/出塁率/長打率)は.246/.326/.377、セ・リーグは.254/.324/.391だ。

2020年の「最も平均的な打者」は…。パ・リーグには打率も出塁率も長打率も平均と1ポイント差
の打者

昨日MITの石井裕さんの講演を拝聴しました


「造山力」がテーマでした。
僕の理解は「造山力」=「登るべき山を造る」=「課題を設定する」ということでした。

山口周さんがおっしゃる「課題の生成」と近いものという理解です。

マーケティングの世界に戻った時に


疲れている75%に課題を設定するか、元気な25%に課題を設定するかによって全く異なったValueを持った商品やサービスの提示をすることになるなぁと。
また75%の疲れている人を減らすのか、25%の疲れていない人を増やすのか、で違うアプローチ、結論になるでしょう。

調査資料を少し詳しく読んでみます


男女別・世代別の疲労の程度


クロス・マーケティング社『疲れに関する調査(2023年)』より

女性の方が疲れているようです。
30代と40代は相当疲れています。
20代と60代は元気です。

どのような疲れ?


今回の調査は物理的な疲れと心理的な疲れを包括した「疲れ」の調査のように見受けられます。
仕事や家事は疲れますね…
スマホに関連する疲れも目立っています。

クロス・マーケティング社『疲れに関する調査(2023年)』より

どんなシーン・オケージョンで疲れを感じるか?


帰りがけに依頼される仕事や思いもよらぬ家事が残っていた時など…。
個人的VUCA現象に出会った瞬間に疲れを感じるのかなぁと。
「店員さんに文句を言っている人をみたとき」が意外と高い数字なのもちょっと気になります。

クロス・マーケティング社『疲れに関する調査(2023年)』より

VUCAと仲良く付き合うことができる人たちと言えばZ世代
もしかしたら20代が元気な要因はそこにあるかもしれません。
元気なZ世代をもっと元気にするためにはどんな課題を設定すれば良いのでしょうか?

疲れた時の対処法は?

睡眠…。静的なものが上位です。
一方で好きな音楽を聴くなど課題の設定いかんでは「動的な」アクションを起こしてより多くの人を元気にすることもできますね。
フェスなどなどはこの文脈に入ると思います。
食べて飲んで、それをインスタにアップするなども自己承認欲求を伴う癒しですね。
キャンプブームもわかります。
逆説的ですが、元気な人は「動的」だとも言えそうです。

クロス・マーケティング社『疲れに関する調査(2023年)』より

睡眠に課題を設定する


ご存知の通り「睡眠」はかなりホットスポットになっています。
しっかり眠って元気になるということがポイントです。
外界から自らは切り離してVUCAから無縁の状況になる(悪夢はどうなんでしょう…)ということでしょう。

人の移動距離と消費金額は正の関係にあるようです。
Atomの考えでは寝ている間は動かないのですが、Bitの世界では人は活動可能です。
睡眠を能動的に活用することに課題を設定していることは大事な学びです。

疲れすぎないために「やめよう」と思うことは?


フリーアンサーからの一部抜粋なので、正直全体が掴めないところがあります。
実はこのフリーアンサーが一番大事なところで分析をかけたいポイントです。
プロモーションにおけるValueの共創において大事なターゲット規定をデモグラフィックからクラスターへということを提案しています。
元気な20代と60代の共通要素が見えてくるとVUCAを背景にした「元気」な人たちを増やせるのではないかと考えています。

クロス・マーケティング社『疲れに関する調査(2023年)』より

自由回答の一部抜粋から無理やり読み取ると、20代、60代は名詞で止まっているので、エフォートをかける対象物がはっきりしている印象を持ちました。主体性と対象物がバランスされている印象です。
30代から50代は「無理な」とか「思っている」とか…
避けられないことを避けようとしている、それによりかえって疲れてしまう、そんなことかも感じられます。

不確実性の時代を楽しめる人たちが活躍できる課題の設定を一人ひとりが行うこと、それが今日の提案です。

一緒に課題を設定しましょう!

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではまた。

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