君のような、そうでないような

ただただ、白さが眩しかった。強い光を見た後に残る、あの緑や赤の謎の光が見えるくらいに眩しかった。陶器のようにツルリとしているように見えるのに、実際は真逆だった。

上澄みは必ず混ぜるタイプ。白過ぎると飽きるからと、何かを足すこともかかせなかった。季節を問わない白さ。羨ましさも含んでいた。

"白さ"とは、謎の安心感をもたらす。不純物が入っていないように見えるからだ。実際はそんなことはない。透明の毒だってあるはずだ。ただ、白は白でも、この白の中には毒なんてもちろん含まれておらず、美しさの原料が入っていた。毎日傍に居るだけで"私"を良くしてくれるだなんて、罪な存在。分かっていても結局毎日傍に居てもらうんだ。これからも宜しくね、とキスをした。


#ヨーグルトのある食卓

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