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出汁の深み。

大阪 欣【よろこび】店主 繁田さん。

まだ2年くらいのお付き合いではありますが、話す内容や、一緒にいる時間の深みがとても面白い。

野菜出汁を作るきっかけをいただいた本人である。

お店では、野菜出汁を使った料理しか並んでいない。

素人からの目線だと、すごいなぁ。なんですが、

料理界からすると、韋駄天な発想であり、ありえないらしい。

肥料を使わずして、農業をするみたいなもんだと、繁田さんは言っていた。

固定概念が外れ、また一歩、違うステージに行った、そんな感じらしいです。

こだわりの出汁と言うよりかは、深みがある出汁。

ようするに、表面しか見えなかったものが、深みが出ることで、3Dな感じになる。

お茶碗の中で共演している「食べ物」が、仲良く平和に暮らしている。

料理という言葉にも、深みと優しさが染み込んでいる。

調味料との兼ね合いが難しいと語る繁田さんであるが、その表情は子供が夢中になって遊んでる目になっていた。


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