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結婚相手 4

手術の日までは、なんとか気持ちを保っていたのですが……

いざ手術の日、病院に向かう途中、我慢出来なくなり、私は元旦那の車を降りかけました。
走ってる最中に。
やはり堕ろしたくないという気持ちが強くて。

別に子供を愛おしいとかまだ思っていたわけではないし、そもそも子供は好きではないけど、結婚したかったのか、親に反発したかったのか、私は走っている車のドアを開けました。

そこで元旦那と大喧嘩。

でも、結局元旦那に強引に病院まで連れてこられました。

子宮口が柔らかくないからということで、前処置を受けて。
何かを子宮口にさして、しばらくそのまま待機ということで、待合室に戻されました。

ものすごく痛くて。
元旦那に優しくしてほしくて何回も話しかけたけど、無視してずっと何か雑誌とか競馬新聞とか読んでいて、全く会話もしてくれない。
元旦那は堕ろすことが決まった時点で、諦めていたというか腹をくくっていたようで、私ほどのショックは受けていなようでした。

手術はきちんと終わりました。

私は麻酔で朦朧とする中、看護師さんに何回も謝っていたようで……これはこの後何回も堕胎手術を受ける度に同じことをすることになるのですが。

手術から帰って、しばらくは元旦那が私の部屋にいてくれました。
謝られたけど、なんとも言えない気持ちでした。

続く

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