見出し画像

3番目の彼氏 3

さて、薬学部を目指していた3番目の彼氏。

高校3年になる時に、突然
「俺、美大に進む」
と言い出しました。

私の通っていた高校は進学校で、1年生のときには美術の時間もありはしましたが、まぁ、美術とは名ばかりの自由時間みたいな授業で。
そんな環境の中、突然、美大。
それまで絵を描くとかも聞いたこともなかったのに。

彼は地元に帰り、地元の美術教室で1年、絵を勉強することになりました。
進学校だったので、進学に向かっているならば特に授業に出なかったりしても何も言われない校風だったので、寮を退寮して、実家へ戻ってしまうことに。

私は列車で2時間かかるその距離を何度も会いに行きました。でも、帰りの列車の時間などを考えると、滞在時間はせいぜい1時間ほど。
よく言えば寂しがりの私には不満が募っていきました。

とはいえ、列車の旅もなかなか楽しいもので、平日の朝から制服でそんな列車に何時間も乗っているお客さんなど他にいないので、車掌さんが気にかけてくれて駅弁を頂いたりもしました。
片手にはウォークマンに、黒夢のカセット。繰り返し聞きました。

彼は確か浪人したんです。
現役で一回受けて落ちたので、今度は福岡の予備校に通いながら絵の勉強をして。手紙を毎週くれました。
でも、ほとんど会った記憶がありません。

なんで「確か浪人した」なのかというと、そんな状況で私が満足できるはずもなく、私はバイト先や、駅で出会った子や、色々な子の間をフラフラ遊んで歩いていたからです。
一応3番目の彼氏がいるにも関わらず、付き合っていることになっていた子もいました。どの子も続きはしませんでしたが。
まぁ、交友関係は派手でした。
パパ活も活発でしたし、バイトも忙しかったです。

そんな状態で、私が高校3年生のとき、私はパパ活で知り合った大学生の男の子を引っ掛け、3番目の彼氏を振ってしまうことになります。

3番目の彼氏からは
「愛してたのに、なんで?」
と言われたのは印象に残っています。
でも、会う努力は全然してくれなかったんだよね……

よろしければサポートをお願いします。 生きるための糧とします。 世帯年収が200万以下の生活をしています。 サポートしてもらったらコーラ買います!!コーラ好きなんです!! あと、お肉も買います。 生きていく・・・