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嫌いな男と円滑にコミュニケーションをとるため内観した

職場にひとり、とても嫌いな男がいます。
何度か言ってることなんですけど。

同じ空間で関わりなく働くだけなら良いんだけど、今年はそうじゃないので、嫌い嫌い言ってたって仕方ない。
だから、ノートで「例の男に嫌な印象を与えず、業務に支障がないようコミュニケーションをとる」ことができるように内観してみました。

わたしの内観ノート

わたしの持論なんですけど。
学級担任って個人事業主だって思っていて、各担任間の連携って業務提携みたいなものだなって感覚がずっとあります。
だから、別に密に連携しなくても仕事は回るんです。
でも、今年そうじゃないっていうのは、件の男とは業務提携というよりむしろ業務委託みたいな関係になったから。守秘義務の関係で詳しくは言えないんですけど。
だから、より正確に仕様書を出さないといけないし、お願いすること、やってほしくないことを明確にしないといけなくなった。
コミュニケーションを密にとらないといけなくなったんですよね。

話すんだよ。普通に。話せるのは話せるの。
でも、他の人と話す時と明らかに対応に差があるし、顔が強ばってるのが自分でも分かる。
心に貴婦人を飼うことにしてもダメなものはダメだったー。
社会人的にもダメよね、このままじゃ。
関係がこじれたままだと、何かあって迷惑被るのはわたしでも例の男でもなく、子どもなわけですから、これはもうわたしが変わるしかない。

ゴールは、「他の同僚と同様、心に壁を作らず業務上必要なコミュニケーションをとることができる」こと、と設定しました。

そもそもの前提として。
わたしが例の男が嫌いな理由は、これも詳しくは書けないのですが、「支援学級に在籍している子や支援学級そのものを下に見ている」ような言動が目立ったから。
ファーストインパクトから1年近くになりますが、そこからわたしの心のシャッターは降りたままです。

心のシャッターを上げられないでいる理由は何だろう、ということを考えてみると、すぐに浮かんだものはふたつありました。

ひとつは、わたしが10年以上真剣に取り組み、それなりに成果もあげてきた特別支援教育を軽視するような人に、親切にしたい、にこやかに接したい気持ちが微塵もわかないから。

もうひとつは、障害者差別解消法が施行されて8年にもなるのに、未だにそんな意識でいるということに呆れていて、なるべく関わりたくないと思っているから。

でも、それだけじゃなくて、
敵を設定・配置しておくことで、日々の仕事により真摯に取り組める
ということもあるのではないかと思い至りました。

特別支援教育に携わる人間としては、合理的配慮はして当然のことだし、特性に配慮した環境を作り、かかわりをもつことは当たり前すぎることだけど、世の中的にはどうもそうじゃないようです。

「何でこっちが一方的に配慮してやらないといけないの?」
「みんなに合わせられないから配慮しろじゃなくて、合わせる努力をしろよ」

って声はネットを中心によく目にします。主にヤ○コメですけど。
通常学級担任の中にも、「皆と勉強するなら皆と同じように合わせないとダメ!」って人もいます。
そんな人と対峙した時に、日々真剣に働いていたら、わたしが取り組んできたことを「特性があっても、こういう手立てがあればみんなと同じことができるよ」って自信をもって言える、戦えるのです。

なら、これを利用して自分の件の男へのイメージを別のイメージに書き換えたら良いじゃん?

今のイメージが、
「支援学級に在籍している子や支援学級そのものを下に見ているいけすかねぇ男」
なわけです。完全に「敵」認定なんですよね。

それを書き換えるとしたら……

「特別支援教育のことに関して何も知らないヒヨコちゃん🐣

これだー! いい感じ。
相手が同じ土俵にいると思うから、腹が立つんですよね。
同じ土俵に立たない。
実際特別支援に関してはわたしの方が経験も知識もレベチなわけですし。
知らなきゃそりゃ、支援学級の存在なんて目にも留まらないでしょう。

わたしは、特別支援学級担任の他に、特別支援教育コーディネーターも兼務しています。
支援学級の子どものこと以外にも、全校の特別な支援を要する子への手立てを担任の先生と一緒に考えたり、必要に応じて教育相談を受けたりするお仕事もしています。
コーディネーターの役割としては、通常学級の先生たちへの研修や啓蒙なんかも担うわけで。

ヒヨコちゃんに、わたしがビシバシと、特別支援教育のなんたるかを仕込めばいいのです。

「貴様ァ! それでも公教育を担う教員なのか?! 何年やっている!! 
個別最適な学びなど、10億年も前から言われていることだろう! 
今もってその体たらく、貴様の両親はさぞ悲しんでいることだろうなァ!!!」

ってな具合で(※記事上の演出です)

うんうん、腕が鳴るね。
連休明け、早速にこやかに接してみることと致しましょう。
相手がヒヨコちゃんだと思えば、ね。


参加しています。38日め。

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