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【SDGs特集】〜消費と生産〜ジェンダー平等〜

みなさんこんばんは🌙まなはです🐱

7月になりましたね🎋今月は4回にわたって、映画を通して、SDGsについて考えていこうと思います。

SDGsとは

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)別ウィンドウで開くの後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。

引用
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

①スローイング・ダウン・ファストファッション

最初に紹介するのは、映画「スローイング・ダウン・ファストファッション」です💁‍♀️ 
この映画を通して、SDGsの17のゴールの中の12にあたる「つくる責任 つかう責任」を学んでいきたいと思います✨

【目標12:つくる責任 つかう責任】
持続可能な消費と生産のパターンを確保する

2050年までに今の生活を維持して世界の人口が96億人に達すると、地球3つ分の天然資源が必要と言われています。持続可能な消費と生産とは、資源効率と省エネの促進、持続可能なインフラの整備、そして、基本的サービスと、環境に優しく働きがいのある人間らしい仕事の提供、すべての人々の生活の質的改善を意味します。持続可能な消費と生産は「より少ないものでより多く、よりよく」を目指しているため、経済活動による正味の福祉向上は、ライフサイクル全体を通じて資源の利用、劣化および汚染を減らす一方で、生活の質を高めることによって促進できます。また、生産者から最終消費者まで、あらゆる人を巻き込みながら、サプライチェーンの運用を大いに重視する必要もあります。

引用
https://miraimedia.asahi.com/sdgs-12/
スローイング・ダウン・ファストファッション」は、ミュージシャン、ライター、そしてチーズ生産者でもあるアレックス・ジェイムスがプレゼンターを務めたドキュメンタリー映画です。(Amazon Prime Video)

「スローイング・ダウン・ファストファッション」は服をつくる過程や、ファッション業界の方々の専門的なお話、洋服の素材についてなど、洋服が好きな人たちにとってすごく興味深い内容が詰まっている映画にもなっています。

あなたは服を購入するときにラベル表示を確認しますか?

映画の中で若者に、「服を購入するときに食料品と同じように商品のラベル表示を確認するか」という質問を投げかけている場面がありました。確認をしないという人が多く、天然繊維と合成繊維の違いがわからないと答える人も見られました。自分たちが着ている服がプラスチックで出来ていることに気がついていない人が多くいるのです。
プラスチックを燃やすときに排出されるダイオキシンが環境汚染をもたらすということは広く知られていますが、そのプラスチックが洋服の材料にもなっているということを認識している人はまだまだ少ないのです。

また、発展途上国の縫製工場で働く方々の賃金と労働環境が問題となっています。一般的に時給15円とされていて、長時間の強制労働が行われているところもあります。この問題を理解したうえで、ラベル表示を確認することはとても意味があることだと思うのです。
洋服を購入するたびにラベル表示を確認することは、人々の購買意識を変えることに繋がります。服の生産にはプラスチックが使用されていて、ファストファッションが生産されている裏側には劣悪な労働環境を強いられている人々がいるということを頭の中に浮かべるきっかけとなるからです。

そして環境に悪いからといって、ファストファッションを買わないということが問題解決に直接つながることとは言えないのです。ファストファッションを買わなくなれば多くの人たちが職を失うことになります。
そのため問題解決には消費者たちの購買意思を根本から変えていく必要があるので、まずはラベル表示を意識して1人1人が問題意識を持つことが最初の一歩なのではないでしょうか。

終わりに

この映画を見て思うことは、ファストファッションがゼロの世の中になるべきだということではないということです。たしかにファストファッションには多くの問題があることは事実です。しかしここで重要なのは、バランスよくということだと思います。何事も依存のしすぎはよくありません。ファストファッションと高い品質で長く使える洋服のメリット、デメリットを理解した上でどちらかに依存するのではなくバランスよく消費していくことが大切なのではないかと感じました。
                              執筆者:まなは

②ビリーブ 未来への大逆転

続いて紹介するのは、映画「ビリーブ 未来への大逆転」です💁‍♀️
この映画では、SDGsのゴール5にあたる「ジェンダー平等を実現しよう」を学んでいきますよ💪

【目標5:ジェンダー平等を実現しよう】
ジェンダー平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
ジェンダーの平等は基本的人権であるだけでなく、平和かつ豊かで持続可能な世界に必要な基盤でもあります。早婚を強いられる女児は減少し、より多くの女児が学校に通い、リーダーシップの役割を担う女性は増加しました。しかし、全面的なジェンダー平等には依然として届いていません。
女性と女児に教育や医療、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)への平等な機会を提供し、政治的・経済的意志決定プロセスへの参画を可能にすれば、持続可能な経済が促進され、社会と人類全体に利益が及ぶことでしょう。職場での男女平等と、女性に対する有害な慣行の根絶に関し、新たな法的枠組みを導入することは、全世界の多くの国で広く見られるジェンダーに基づく差別に終止符を打つうえで欠かせません。
引用
https://miraimedia.asahi.com/sdgs-05/
ビリーブ 未来への大逆転」のあらすじ
貧しいユダヤ人家庭に生まれたルース・ギンズバーグは、「すべてに疑問を持て」という亡き母の言葉を胸に努力を重ね、名門ハーバード法科大学院に入学する。1956年当時、500人の生徒のうち女性は9人で、女子トイレすらなかった。家事も育児も分担する夫のマーティンの協力のもと首席で卒業するが、女だからというだけで雇ってくれる法律事務所はなかった。やむなく大学教授になったルースは、70年代になってさらに男女平等の講義に力を入れる。それでも弁護士の夢を捨てられないルースに、マーティンがある訴訟の記録を見せる。ルースはその訴訟が、歴史を変える裁判になることを信じ、自ら弁護を買って出るのだが。
(Amazon Prime Video)

前例がないという言葉は逃げ。法律も、価値観もアップデートされ続けるべき

この映画の舞台は1970年代のアメリカです。今では考えられないくらい、理不尽な性差別が当たり前の世界でした。学部長が入学を祝うディナーを開きますが、その時自己紹介と「なんで男性の席を奪ってまで入学したのか理由を話してくれ」と悪びれずにいうほど性差別は当たり前のものとして存在していたのです。
ルースの講義中の発言は軽口とみられ、本気で学びたい気持ちを大学院側にも分かってもらえませんでした。ハーバード法科学院を主席で卒業しても、女性であることそれだけでどの事務所にも雇ってもらえないのです。性差別に対する意識が変わったいまと比べると理不尽極まりない理由で女性弁護士は就職できませんでした。

しかしルースは大学教授として性差別と法律について考え、性差別はおかしいことを主張し続け、法律上の性差別を上訴します。誰もが負けると思っていた裁判でしたが、間違っていることを間違っていると冷静に主張し続けたことで、判事に法律における性差別を認めさせることができたのです。
それから女性やマイノリティの人権をめぐる裁判に関わり、性差別に対する法律や、それを正しいと思っていた人々の価値観を変えていきます。女性は感情的になる、女性が働きに出たら子供はどうするんだ、男と一緒に働くと妻たちが嫉妬する、……女性だからと軽くみられる悔しさに耐えつつ決してあきらめずに性差別と闘ったルースに胸を打たれました。

法律は ”正しいもの”として存在していますが、時代が変わるにつれて価値観は変わります。それに伴い、法律もアップデートされるべきだと思うのです。

終わりに

現在、世界の男女平等ランキングで日本は156カ国中120位。(https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00982/
女性の権利や働き方に対して、様々な方面からアプローチをかけてより自由に平等にという動きはありますが、東京五輪の森会長の件や医学部入試の男女差別をはじめ、日本には性差別が根強く残っているように感じます。

わたしたちができることは、間違っていることに対して間違っていると声を上げることと、差別が存在していることを理解すること、そして選挙に行くことだと思います。

この映画はジェンダー平等に留まらず、いまのわたしたちが向き合うべき問題について考えさせてくれるものです。
正直ジェンダー平等ってテレビのニュースで見るだけで実際に存在してるものとは思えないと感じる人も少なくないはずです。そんな人にも、もっとジェンダー平等について考えてみたいという人にもみてほしい作品です。

執筆者:ともか

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ここまでお読みいただきありがとうございます🙇‍♀️
映画から学べることって本当にたくさんありますよね。
残すはあと3回♪次回もお楽しみに〜!


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