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GO UP Vol.2ありがとうございました

11月17日に早稲田茶箱さんにて開催したGO UP Vol.2にお越しいただいた皆様、誠にありがとうございます。当日は配信も行っていたのでそちらをチェックしていただいた方々、6時間通して素晴らしいVJをしてくれたソーイングさん、超絶技巧でフロアを盛り上げてくれたゲストDJの本間本願寺さん、現場でパーティフォトを撮ってくれた小林さん、そして茶箱のエージさんにも、改めて感謝いたします。

以下、自分の視点から感想やらセットリストやらをつらつらと。

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今回のフライヤー、各地でお知り合いの方々にお渡しした。
受け取っていただきありがとうございました

今回のセットリストについて

今回は、事前に自分が作ったTwiplaにも書いたこのコメントが大きなテーマでした。

「今回はゲストDJの本間さんとも関係が深いシカゴハウスやそれ以前にダンスフロアで流れていたソウル・ファンク・ディスコを取り入れた現在のハウス、シカゴハウスに影響を受けたミニマルテクノなどをかける予定です」

そのために色々仕込んだんですが、それ以外にもある程度か上記のテーマを逸脱しないためと、自分がかけたいものをかけられるよう制限を設けていました。脳内で決めていたことなんで抜けてるものもあるかもしれませんが、箇条書きにすると


・ディスコをかける
・シカゴハウスゾーンを設ける
・前に本間さんから直接買ったレコードをかける
2019年の11月なのでTheo Parrish - Solitary Flightをかける
・非4つ打ちのエレクトロをかける
・今度Contactに来日するのでJeff Millsの曲をレコードでかける
・後半はレコードでハードテクノをかける
などなど。当日は出番までそれを思い返しつつ、audiotさんのバレアリックな流れを汲みつつこんな感じに。

DJ S - The Greatest Dancer
COEO - Cabrio Mango
Theo Parrish - Children Of Drum (1997 Predecessor Mix)
Marcellis - Can They Do That (G Love Real Raw)
Theo Parrish - Solitary Flight
Dego & 2000 Black Family - Don't Stop (Let It Go)
DJ S - Dance To The Music Dance
Rahaan Presents Saucy Lady - Touch It (Rahaan Extended Version)
Mark Rapson Feat. Nathan Thomas - Heat (Club Mix)
LadyMonix - Track 39 ft. Rashida
MD Ⅲ - Pressure Cooker (Phil Weeks Remix)
Phuture - Acid Track (Lauren Flax Remix)
DJ Spank Spank - Acid Bass
Pakzad - Timeless
Adonis Presents Pop Dell'Arte - No Way Back (Nu-Disco Long Player By Adonis)
DJ Skelector - House Nation
d'Kawa - Kurokin (DJ Deeon Mix 2)
Africa Bambaataa & The Soulsonik Force - Planet Rock (Boys Noise Remix)
DJ Funk - Work It
Club MCM - Club MCM 2
DJ Funk - Pump It Erk N' Jerk
Paul Flynn - Motormouth 1
Samuel L Session - Centrafrique Part 3
Jeff Mills - Java
Chester Beatty - FBS - Fast Back Style Part 2
Guy McAffer & KN & DJ CydeBoard - RAW21 (Remix2)
Hertz - Recreate
District 1 - Blood Pressure

最後のHertzのRecreateはこの日の前日に行った秋葉原重工のゲストとして出演されていたケン・イシイさんがWIRE04でかけてるのをYouTubeで見たので。

それと全くの偶然だったんですが、この日はR-9さんもお客さんとして来てくれて、自分がハードミニマルを、しいてはレーベルで調べ聴くきっかけになった“12分でわかるハードミニマル”という、ニコニコ動画に上がっていた動画がありまして、そこで知ったDistrict 1のBlood Pressureを、動画の製作者の目の前でここだ!と思ってかけることができたのは感慨深いものがありました。思えば、ゲストの本間さんのお名前を初めて知ったのもR-9さんのブログのログ、frontlineだったなぁ。

今回のセットの中で強いて言うなら、もう少し現在形のディープハウスも用意してたのでかけたかったところ。また、次の機会に使おうと思います。


70分という持ち時間は自分が人前でDJした時間の中でも今の所最長で、当初結構長いかなぁと思ってたけど終わってみればあっという間だった。上手いDJさんのMIXを現場で聴いたときのような、体感時間が伸縮する感覚を味わった感じ。その中でBPMを20上げて(116→136)Daveさんにパス。うまい具合にパスを受け取ってもらい、現在のレイヴィーなハードテクノへ舵を切ってもらえた。

自分がやってる間も来てくれた人々は踊ってくれて、終わった後も上手かった、かっこよかったと褒めていただけた。ありがとうございます。ほんとうに励みになります。

本間さんにはシカゴハウス地帯がよかった、繋ぎ方がシカゴの人たちみたいに黒っぽいと言われて歓喜しました。自分は丁寧でスキのないDJよりも、デリック・メイやジェフ・ミルズ、ゲットーハウスをバシバシ掛けてた頃のデイブ・クラークのような、多少荒いしミスもするけど本能的で人間的な繋ぎ方が大好きで、シカゴハウスのオリジネーター達とも共演経験がある本間さんにそう言ってもらえたのは、自分の中で目指していたものに一歩でも近づけているのかなと感じさせてくれました。

Daveさんのあとにゲストの本間さんが登場。当初僕はキャッシャーをやっていたんですが、いきなり3本縦フェーダーが上がっているらしくひたすら黙々と踊っていた人たちが手元を覗き込んでいたり、それをしながら踊っているのが印象的でした。

ソーイングさんのVJも相まっていい緊張感が
映像の中にも流れがあったのがすごいなぁと思った

本間さんはDaveさんがかけたレイヴィーなものとは毛色が違う、この日のために用意してくれた硬派な最新形のハードテクノ(ほとんど誰の作品なのか全くわからなかった…)から、終盤にはシカゴハウスゾーンもあり、ラストの2曲には今月13日に発売したばかりの本間さんがバンドリーダーを務めるビッグファイアの1stアルバムDeathcotheque the AlbumからHirugano - Marshall Jefferson Remix(なんと日本語の曲のリミックスは始めてでリミックス・オリジナル合わせても3年ぶりの新曲だそう)から、同じくMarshall Jeffersonのハウスミュージック特大アンセム、Move Your Bodyのリミックスが飛び出してこの日一番の歓声が。

あの流れ、あの瞬間はこのイベントを仮に何十回もやった後で思い返しても、絶対に記憶に残っているだろうハイライトだったと思う。

そして最後のゾウィさんには度肝を抜かれた。

そんなにBPM上がらずにハードテクノで終わるのかなぁと予想していたら、シュランツやジャーマンテクノを早回しし、紆余曲折を経てガバ行って、そこから細川ふみえへ行くという、きっと世界中でもそうそう見ない繋ぎを聴いて笑ってしまった。でも笑えるということはそこまでの流れや展開が破綻していないからなんだろうなと改めてゾウィさんの流れとジャンルまたぎの凄さを実感。

最後の方にはBPM1000らしいMobyのThousandと東京パフォーマンスドールがラストに流れて終了。個人的にはSulfurex - Point Breakが流れたのが嬉しかった、しかもあれ使うの結構難しいのになんなく使っていてすごいと思った。

そんな感じでGO UPは無事終了。自宅に帰る前に小林さんとゾウィさん、ソーイングさん、Daveさんとお客さんとして来てくれてた知り合いのAnastasia君とで一緒にご飯食べて解散。ありがとうございました。

そしてこのnoteを書いている最中にゾウィさんによって6時間分すべて録音した音源がMixcloudにアップされました!

今自分の部分をあらためて聴き直すと、少し荒すぎるか…ちょいドタってるかなぁ…などと反省したりする部分もあるんですが、現場の感じや緊張感がほぼほぼ詰まっている(というより滲み出ている)のでぜひ聴いてみてください。上記で書いた他の出演者の方々とのミックスやグルーヴの違いも楽しめると思います。


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