パンツァードラグーン4部作の最高傑作は?【ゲームレビュー】

これまで趣味で映画やアニメのレビュー、特にシリーズものについての書いてきましたが、ゲームも書いてみようかと思います。
題材に選んだのは、私のお気に入りのゲームであるSEGAのパンツァードラグーンです。リメイクや移植版を除けば
-パンツァードラグーン
-パンツァードラグーン ツヴァイ
-アゼル パンツァードラグーンRPG
-パンツァードラグーン オルタ
の4作が制作されており、2020年にはスイッチで1作目がリメイクされ(移植ではなくリメイク、日本語がちょっとおかしいけど) 2作目もリメイク予定があり、新作も予定されているという根強い人気のあるシリーズです。
(外伝のGG版を含めれば5部作にあたりますが、ストーリー性が低く、ミニゲーム要素が高いので除外)

まずは、1~4作目まで軽く説明します。

第1作 パンツァードラグーン

セガサターンにて1995年リリース。一定のルートを飛行するドラゴンにまたがり、360度を見渡しながら敵を撃つ3Dシューティングゲームです。セガサターンと同時発売タイトルではなかったものの、荒廃した世界を舞台に、映画のような世界観の演出も加わった、セガサターン初期の傑作と言われる作品です。

第2作 パンツァードラグーン ツヴァイ

セガサターンにて1996年にリリース。セガサターンの大幅値下げのタイミングで発売されたことにより合わせて購入した人も多かったと思います。
上下方向の視野が広がる改良だけでなく、ステージ内でのルート分岐システム、必殺技としてのバーサク(無敵&視野内の敵への無差別攻撃)、ドラゴンが成長するというシリーズの定番要素が追加された手堅い作品。作品の世界観を引き継ぎ、前作からたった1年後に作られたとは思えないクオリティの作品です。
ちなみに作中の時代としては一番古い作品、第1作よりも古い時代を描いています。

第3作 アゼル パンツァードラグーンRPG

セガサターンにて1998年にリリース。これまでのシューティングから一転してATB形式のコマンド入力によるRPGに移行。よりストーリーに注目し、これまで2作の謎を埋める作品になっています。2作目より50年程後の話になり、1,2作目の痕跡も見えてきてなかなか面白いです。特に必殺技としてのバーサクもバリエーションが増え、戦闘中の変形や、成長の系統のカスタマイズ(当時の私は心技・機動に全振りで育てました)、位置取りという要素が加わりリアルタイム性はなくなったもののシリーズとしての要素は引き継ぐとともに、これまでにない戦術性的な戦いが要求されるようになりました。
ただし、RPGとしてはCD-ROM4枚組であるにも関わらず10時間程度でクリアできるボリュームと、発売された1998年はサターン時代の末期であったため(後継機のドリームキャストの発売も98年)不運なことにメジャーとは言えないタイトルだったと思います。

第4作 パンツァードラグーン オルタ

セガサターンでもなく、ドリームキャストでもなく、まさかのXBoxで2002年12月にリリースされた第4作。第3作の後の世界を舞台にし、3Dシューティングとして復活。世界観も引き継ぎながら、Xboxの機能を全開にした非常にクオリティの高い映像、第3作のRPG版で加えられた位置取り、変形というシステムもまでもシューティングに組み込まれた意欲作です。

さて、この4作を説明したところで、シリーズ最高傑作について触れましょう。そう、それは間違いなく第4作目のオルタでしょう。
シリーズものは特に第1作の持つ雰囲気や懐かしさやが高く評価されるのですが、このシリーズは新作が出るたびにその懐かしさを跳び越すクオリティになっています。3作目こそRPGとなり評価が大きく分かれるのですが、4作目は過去3作をひっくるめて、その上を行く作品です。
説明でも記載しましたが、シューティングとしては1,2作目の正当な進化を重ね、3作目のRPG内で提案された位置取りも加速・減速という手法で再現されています。難易度で言えば、第4作は一番簡単だとは思うのですが、単に絵がきれいなだけでなく、撃って、かわして、回り込む自由さが、段違いに気持ちよく、ドラゴンを自由に操っているように感じられる作品です。

第4作は現在はXbox One, One Xでプレイ可能ということですので、まだ触れていないパンドラファンならぜひプレイしてみてください。


 

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