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4DX版 閃光のハサウェイを観るべきか?

4DXを知らない人も含めて、映画:「閃光のハサウェイ」について4DX作品としての評価を記載したいと思います。

■1.4DXって何?

4DXの映画を知らない人に、ざっくりとした説明すると…

・座席が揺れる映画
・3Dではなく2Dの映画も存在するが,2Dでも十分に楽しめる
・水しぶきもかかるのでメガネユーザーは水OFFかハンカチ握って観てね
・初心者はポップコーンと飲み物の同時持ち込みは特に控えること
・音は迫力あるけど、耳が痛くなるようなことはない
・観たことのある映画でも4DXで見直すとさらなる感動が味わえる

という感じです。

■2.そもそも4DXはアニメと相性がいい

4DXはカメラ自身が動き回るような撮影をしている場合(ドローンカメラで撮影したような映像を想像して下さい)に、座席の揺れが効果的に浮遊感を生み、特に臨場感を高めてくれます。そのためカメラを固定して撮影されがちな実写映画と比べ、カメラが自由に動けるアニメの方がもともと相性がいいです。このため、ロボット物の4DXは相性が良く一人称視点でなく三人称視点でも臨場感があります。パイロットの顔を見ているのに、一緒に乗っているような体験をすることもしばしばです。

■3. 閃光のハサウェイ:★4.5(5点満点)

私が「閃光のハサウェイ」を5点満点で評価したときの点数は4.5点です。
【評価の目安】
5点:作品のファンでなくとも4DX版を勧める
4点:作品のファンであれば4DX版を
勧める
3点
2点:作品のファンでなければ4DX版を
勧めない
1点:作品のファンであっても4DX版を
勧めない

基本的な点数の評価方法は上記になりますが、今回で言えば、機動戦士ガンダム逆襲のシャアのファン、さらにそれを知らなくともガンダムのファンもしくは戦争物の映画が好きな人であれば4DXをおすすめする作品と言えるでしょう。

■4.4DX作品として良かった点

私がこれまで見てきた4DXの中でも高い評価にあたる作品でしたが、4DXとしての加点要素は大きく2つになります。
まずは4DXとしての稼働時間が長いことです。戦闘中以外でも、飛行機内や街中で4DXが有効に利用されており、上映中は常に4DXの恩恵を楽しむことが出来ます。アニメは先ほど相性がいいと書きましたが、それは基本的には戦闘シーンを指し、日常や非戦闘パートではあまり効果は発揮されません。一方ハサウェイでは、非戦闘も含めて4DXが体感できる訳です。ガンダムにしては戦闘が短いとも言われがちな今作ですが、戦闘以外の場面でもCG中心の描画が行われた結果、カメラの浮遊した状態が起こりやすく、冒頭のハウンゼンも一緒に飛行機に乗ってる気分になってしまいます。
2つ目は一人称視点が多いことです。先ほど、三人称視点であっても臨場感は高いと書きましたが、一人称視点の方が臨場感が高いのは言うまでもありません。戦闘シーンはパイロット視点が多く、そうでないシーンも登場人物から目線で描かれるシーンが多く、臨場感のある体験が出来ます。

■5.4DX作品として悪かった点

正直5点満点(その作品のファンでなくても4DXを勧める)にしたいところなのですが、4.5点となってしまった理由にも触れたいと思います。
減点要素それは、戦闘のわかりにくさです。例えばエヴァであれば戦闘シーン、特に機体を映す時は、どのコマも最も機体の動きを綺麗に見せるのに最適なアングル、言わば神様の視点で切り取られています。
一方ハサウェイでは、モビルスーツなど全体が、画角と速さの面から収まりきっていません。これはアングルが悪いのではなく、戦闘を3次元的に組み立てて、ある程度限られた場所から映すことで、戦場で撮影されたフィルムのような臨場感を演出しているためかと思います。言わば、人の視点であり、戦場にいる一個人は、兵士も民間人も全容を把握することなく戦闘が終わってしまう、という確固たる演出がなされていると思うのですが、4DXにとってはかなり癖のある演出です。私も含め、理解できないほどの過剰な情報量にハマる人は何度も見直したくなる感じなのですが、分からないままで終わりストレスをためる人もいるだろうなってことでここは少し減点しました。戦争物の映画が好きな人なら問題ないとは思います。

■6.いつ見ればいいの?1回目?2回目?

最後に、4DXを見るときは初めての時なのか、一度見てからなのかどちらがいいか触れてみます。初見で4DXを利用するというのは展開が読めない中で効果を体感できるという楽しみがありますが、初心者であれば一度は2Dで見て、次に4DXという順番で見ることを勧めます。2Dを見た後の方が違いがはっきりしますし、話がわかっていても更なる臨場感が味わえますので一度見て気に入った人は特に2回目に4DXをお勧めします。

という訳で4DX作品としての閃光のハサウェイのレビューは以上になります。一度見たが4DXは未体験という人は、4DXデビューには特にふさわしい作品だと思うので、劇場に足を運んでみてください。




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