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未来は、現在の積み重ね

 最近、3年前に入手した書籍「日本未来図2030 20人の叡智が描くこの国のすがた」(自由民主党国家戦略本部編纂、487ページ)の内容が気になり始めています。日本の未来(みらい)に関して、20人の叡智が描く日本の姿です。

 この本を読んで共通して感じるのは、日本人の道徳観や性善説についてです。日本人は基本的に性善説に立って物事を考えますが、日本以外の世界の国々は、必ずしもそうではありません。例を挙げれば、第二次大戦までは、日本人あこがれの欧米諸国は、現実には、アジア諸国を何百年もの間、植民地として猛烈な搾取を行い、それが道徳的に悪だとは多くの欧米人は考えていなかった訳です。

 また、昨今では、中国や韓国が、歴史ねつ造カードをもって、日本を貶めようと色々なプロパガンダを仕掛けてきます。こうした状況の中、日本は、今までのような性善説を盾にした外交で、厳しい国際環境を生き抜いて行けるのか、大いに心配しているところです。

 未来は現在の積み重ねの先にあります。ただ、私たちが明るい未来を願うのであれば、明るい未来像を、私たちの叡智によって描き、そこから逆算する形で、努力や工夫を重ねて行かねばなりません。行動計画(アクションプログラム)を策定し、それを実行していく事も必要です。世界中のリーダーが、明るい未来を描き、そこから逆算して世界規模での行動計画を作り実現に向けて動き始めれば、素晴らしい未来が開けてくると思うのですが、そこに立ちはだかる難しさは、性悪説にたつ国々も少なからず存在するためです。だからこそ、日本が明るい未来の先駆けとして奮闘する価値もあるのでしょう。