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人生の最後にする仕事

 20代の頃に、北森鴻先生の小説を書くカルチャースクールに通っていた頃があります。
 ちなみに出来の悪い生徒で、もしそのスクールが山上の寺だとすると、門前の小僧にも到達していないという風な評価で、ツイッターの所在地になっている『北森寺石段下』はそれが由来となっております。

 さて、その時の雑談のひとつに、小説家になるにはあせってならなくていいという話がありました。
 いろんな仕事をして、人生の終わりごろに、経験を含めて作品にして、最後の仕事として小説家をすればいいと。
 実際、そのスクールには、年配の方もいらっしゃる、とてもよい作品を発表されていました。

 しかし、小説を書かない人はどうなのでしょう・・・。


 求人において、一番最後にたどり着くといわれている仕事は『清掃』といわれています。
 まず、汚れますし、華やかでもないですし、基本的にすべての仕事の中で下流の仕事です。仕事は単純作業なので、通しての成長というのはすくない。加えて給金も安い。
 同じような扱いになっているのは『介護』ですが、『介護』は資格などもあって、ある程度外部から評価することが可能なのです。ただ、『清掃』は場所に差があるので難しいんですよね。

 ところで最近務めてるのはその『清掃』なのです。確かに、前項で語ったようなマイナスなところはあるのですが、達成感というのは意外なほど強いです。

 今まで会社員などをしてきましたが、目の前の仕事が完結した姿で現れるというのはなかなか少ないですから。そんな完結した姿を毎日のように見えるのです。

 皆さんも試しに仕事見つからないときに、つなぎでされると意外としっくりくるかもしれません




 
 


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