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グローバル大賞の表彰を受けました

TimeTree代表取締役の深川です。
先日TimeTreeは「ニッポン新事業創出大賞 グローバル部門最優秀賞(経済産業大臣賞・JNB会長賞)」を受賞したのですが、10月19日にその表彰式に出席してきました。

イベントは表彰式とパネルディスカッションの2部形式になっていて、オンラインでも視聴可能だったのですが、今回はイベントを視聴されなかった方向けに当日の様子と、パネルディスカッションでご質問いただいた内容などについてレポートします。


グローバル大賞とは

グローバル大賞は公益社団法人日本ニュービジネス協議会連合会と一般社団法人東京ニュービジネス協議会が主催するイベントで、海外から高く評価され注目を集めるベンチャー・中小企業を表彰することで、ベンチャー・中小企業の海外進出、日本人のグローバル人財化を奨励する機運を高めることを目的としています。

表彰には「ニッポン新事業創出大賞 グローバル部門」と「海外アントレプレナー賞」の2部門があり、TimeTreeはニッポン新事業創出大賞 グローバル部門にて、最優秀賞をいただきました!

会場になったのは日本橋にあるオルクドールサロンTOKYO

食品業界とIT業界が受賞を占めた表彰式

第一部の表彰式ではTimeTreeを含めて以下5社の企業が表彰されました。

■ニッポン新事業創出大賞 グローバル部門

  • 最優秀賞(経済産業大臣賞・JNB会長賞):株式会社TimeTree

  • 優秀賞(JNB会長賞):山梨銘醸株式会社

  • 特別賞(JNB会長賞):渋谷レックス株式会社

■海外アントレプレナー賞

  • 最優秀賞(NBC会長賞):East Meet East, Inc.

  • 優秀賞(NBC会長賞):大連松井味噌有限公司

TimeTreeとEast Meet East, Inc.さんはITサービス、山梨銘醸株式会社さん、渋谷レックス株式会社さん、大連松井味噌有限公司さんは食品業界と業界が大きく2つに分かれたことが特徴的でした。

食品業界の受賞企業の内2社は創業300年近い会社で、まだ若い我々IT企業とは会社の歴史の長さが違いますが、各社のスピーチをお伺いしていると会社の歴史に関係なくどの会社もたくさんチャレンジをして結果に繋げられているのだと分かり、大きな刺激になりました。

受賞企業代表者の集合写真

パネルディスカッション

第二部では、海外アントレプレナー賞で最優秀賞を受賞したEast Meet East, Inc.の時岡さんとのパネルディスカッションに登壇させていただきました。

パネルでは「私たちベンチャーはなぜ世界を目指すのか」をテーマに、私からTimeTreeの成り立ちやサービス、ビジネスモデルなどを紹介させていただきつつ、ファシリテーターの那珂さん(東京ニュービジネス協議会 副会長)からの質疑応答にお答えしました。

↓会社やサービスの説明に使った資料

以下は、会場で行った質疑応答の内容です。

Q.全世界で5000万のユーザーがいるとのことですが、国数としては何か国のユーザーが?
A.AppStoreとGoogle Playで配信できる全地域に配信しているので、ほぼ全世界です。言語としては13か国語に対応しています。

Q.アメリカの人数が多いというのは分かるのですが、ドイツが多いのは意外でした。何か特徴があるのでしょうか?
A.国ごとに拡がり方が違い、ドイツはヨーロッパの中で日本企業の方が住まれるデュッセルドルフの日本人コミュニティーから拡がっていったという経緯があります。

Q.起業当初のタイミングで海外を見据えたプラットフォームを作ったのか、日本で始めてそこから世界に行こうと思ったのか、どちらだったのでしょうか?
A.最初から海外で共通して使われる要素は何か?ということを意識しました。最初は英語と日本語と韓国語の3か国語で始めて、英語で出して反応が良いところは対応していくということを繰り返した結果、13か国語まで拡がった形です。

Q.5000万人という規模だと、ユーザーの数で言うと日本で一番ぐらいになりますよね?
A.他サービスの正確な数字は分からない部分はあります。ただ、アメリカなど一つの地域で伸びているサービスはあるかもしれないですが、アメリカでもドイツでも、と広いエリアでユーザーがいるというのは珍しいのかなと思います。

Q.男女の比率はどのようになっているのでしょう?
A.女性が少し多くて女性6割、男性が4割ぐらいか、もう少し均衡しているかぐらいですね。

Q.女性が多い理由はあるのでしょうか?
A.家族共有のユーザーがすごく多いのですが、家族の場合女性の方が「晩ごはんいらないの?」「飲み会があるなら先に教えてよ」みたいなトラブルからの課題感が強くて、一緒に使う上でのトリガーが女性になることが多いんですよね。その他にもママさん同士で使ったりというケースもあったりで、女性ユーザーが多めになっています。

Q.スケジュール管理というと、Googleカレンダーとかを使う人が多いと思うのですが、Googleカレンダーとの違いや特徴はどんなところにあるのでしょうか?
A.一言でいうと、「共有とコミュニケーションを前提にしている」ことが一番の違いです。Googleカレンダーでも共有自体はできるのですが、基本的なサービスのつくりが一人用かつPCメインになっていて、そこに共有機能も足された形になっています。なので、共有をしようと思ったらパソコンの設定画面を開いて相手のGoogleアカウントを入れて、といった手順が必要になります。この手順を全国の方々、自分の親世代のユーザーも含めた方ができるかと言ったら難しいと思ったんです。そこで、スマホで使い始めた瞬間に共有できることに力を入れた結果、差別化に繋がったと考えています。

Q.日本に400万社あると言われる中小企業の中で、「海外展開を行ってる企業」は18%、「海外展開を行っておらず関心もない企業」は71.3%と言われています。この現状についてどうお考えでしょうか?
A.伸びている所で勝負することは鉄則だと思うので、海外に出ない理由はないと思います。阻害要因として出ている「どんな需要があるか分からない」に関しては、最初は何も分からないのは当然かと思います。出してみたら何らかのフィードバックは得られるかと思いますので、そこから考えてまたフィードバックを得てというのが大事かと思います。

Q.前職でいろいろ試してみたけど、やってみたらダメだったという経験からそういったことを感じたんですかね?
A.はい。出来上がったプラットフォームが入ってきた後はどうやっても勝てないと身をもって知ったので、当たるか分からないものでも先に仕掛けるのが大事と気付きましたね。

Q.アプリやサービスの会社で、「最初は日本語で作って日本でやってから世界でやってみよう」という会社はすごく多いですが、そういった会社へのアドバイスはありますか?
A.英語を使う方はどこにでもいらっしゃるので、英語圏じゃない国でもひとまず英語で出してしまえば、そういった方が見つけてフィードバックをくれることも多いです。なので、まずは出してみるのが良いんじゃないかなと思います。

Q(会場の方から).海外展開にあたり、海外のチームなどもいると思います。海外では日本の企業の意思決定の速さがやりづらいという声が上がることもあると思います。意思決定を早める工夫などはされているのでしょうか?
A.プロダクトの性質にもよる話だと思いますが、TimeTreeでは海外のメンバーはおりますが、海外チームはなく、日本のオフィスで一つのチームでやっています。社内では全世界のフィードバックが翻訳して流れてきて社員全員が見られる状態にしていまして、課題感がみんな揃うのでやらなければならないことへの意思決定が早くなるようにしています。

Q(会場の方から).アメリカと台湾など、全く文化が違う国や地域間でTimeTreeの具体的なサービスの違いやカスタマイズしている点は?
A.機能自体はカレンダーを共有するというシンプルな形をできるだけ保っていますが、台湾だと「カップルで使うと便利ですよ」とか、アメリカだと「家族で使うと便利ですよ」など、使い方の提案を国ごとに変えています。
それ以外のローカライズ・カルチャライズとしては、ユーザーさんにヒアリングしたり、現地のカレンダーや手帳を買ったりして機能に活かしています。
例えばヨーロッパだと、1年間を52の週に分けた「週番号」が大事だというのを聞いて、ヨーロッパで使う方向けには自動的に週番号を表示するようにしたり、台湾だと旧暦が最初から出るようにしたりといったことをしていますね。

終わりに

登録ユーザー数が5000万人を突破した節目のタイミングに、このような賞をいただけたことを大変嬉しく思っています。これも日頃支えてくださるユーザーの皆様や関係者の皆様のおかげです。
TimeTreeによって人類の予定管理をアップデートすることを目指して、これからもサービス運営に励んでまいりますのでご支援よろしくお願いします!

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