希望
3分後に飛行機が離陸する。
何ヶ月か前からわかっていたことだが必ず実行してから書く。「予定」は書きたくないのだ。これ以上無いほど楽しみにしていた予定が様々な理由で反故になる時の悲しさは本当にやりきれないから。
福岡が気に入りすぎて福岡で転職してしまった友達のところへ行って、私はナタリーレテが好きすぎて転職することに対しての意見を聞こうと思う。
まさか、あの時吉祥寺でたまたま一目惚れして購入したiPhoneケースの作者にこんなに入れ込んで作者と会ったことのある方と会えるなんて考えもしなかった。本当に、考えもしなかった。
今まで、夢を見ていたことはたくさんあった。密かに、孤独に、心の中で。
こうだったらいいな、ありえないから誰にも言わないけれど。
こんなことしてみたいな、努力しても叶う可能性の方が少ないだろうから夢だけれど。
でも、私が自分の意思で初めて怖い、新しい、知らない、未知の憧れの世界に飛び込んだ時、それが少しづつ現実味を帯びた。
人から見たらそんなに大したことではないけれど、私はそれで満足だった。私の中の夢の価値はきっと、誰かに伝わるものではないかもしれないけれど、私にとってこれ以上無いプレゼントだった。
大好きな人達が出来て、大好きな人達が私と一緒にいて楽しいと言ってくれる。
自分にとっては夢のまた夢だと思っていたことが、大人になると自分の力でにじり寄って行くことが出来るようになる。
子供の時、可愛くないから、私は太っているから。細身の洋服は着られないし似合わない、少し派手な洋服を着てると正統派で勝負出来ないだけ、そんな風に思われるんじゃないかと思っていた。
実際、そういうことを言ってくる達が居ないかと言えば嘘になる。ただ、そういう人達は何に対してもそういうことを言っている。自分が平伏してしまうと感じた人以外には、大概批判の材料があるから。
言われるよ、言われるけど、批判しかしない人達に批判されるのはある意味必然だから。
私は痩せることが出来たし、なんとなくその服が似合う人になるような努力の仕方もわかってきた。
出来ないことはたくさんあるし苦手なこと、向いていないこともたくさんあるけれど、1mmずつでも得意な方に行けるみたい。
知らなかったこと。私がずっと知りたかったこと。
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