安藤うどん

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最近の記事

もう二度と会えなくなってしまったあの店に〈04〉

馴染みの店がなくなってしまうというのは、大袈裟に言うと親しい友人がいなくなってしまう感覚と似ている。辛い時にいてくれたあの夜。心躍った夏の思い出。共に過ごした時間や空気感は、その場からなくなってしまうともう二度と会えない。悲しくて寂しくて、でも自分一人にはどうすることができない歯痒さが残る感覚が。 今回の新型コロナ関連の倒産が12日、244件になった。中でも一番多い割合を占めているのが飲食店だ。いくらテイクアウトや配達を勧めても、利幅の大きい夜の営業ができないことや人件費と

    • 階級など存在しなかった人類の始まりに〈03〉#Black_Lives_Matter

      伊能忠敬が日本地図を作り始めたのは56歳の時。21世紀最大の功績とも言われているiPS細胞を山中教授が発表したのは50歳の時。研究者らはこの長い歴史の中でまだ見ぬものを探し続け、何歳になっても情熱を注いでいる。 今回、新たにマヤ文明の遺跡を発見した日本人らがいる。メキシコ南部で観測されたその遺跡は、紀元前1千年以上前のものとされ、世界最古かつ最大の可能性があるという。海底や目に見えない細胞ならまだしも、相当研究されてきたはずのマヤ文明だが2020年になっても新しい発見がある

      • 誰が娯楽を守るのか〈02〉

        私たちの片手に収まるほどのこの小さな電子機器は、「いつでも・どこでも・何でも」をどんどんと可能にしていく。見逃したドラマの配信、故郷の空、まるで片手に小さな世界が存在しているかのように。だが、それを逆手に取り違法に公開するケースも跡を絶たない。 音楽と映像のみであった著作権法は、来年1月から改正著作権法が施行され、漫画や写真などへも規制が広がる。この法案は出版業界の痛手回避はもちろん、著者の権利を守るためでもある。自分が時間と労力をかけ作り上げた作品が何の対価も支払われずに

        • どうしようもなく嫌なことがあった夜に。

          どうしようもなく嫌なことがあった。 でもそれは本当にどうしようもなくて、誰かに愚痴をぶちまけたって、原因に反抗したって、どうにもならないことはわかっていた。 お酒を飲んでもそのモヤモヤは収まるわけではなく、重い足取りで居酒屋を出た。 家には、帰りたくない。 夜の街をあてもなく歩いた。 両耳にイヤホンをぶち込み、お気に入りのプレイリストを流す。その明るい曲調に、自分の今の感情とのギャップがありすぎて、思わず涙が出た。 それでも聴くことはやめなかった。 歩くこともやめな

        もう二度と会えなくなってしまったあの店に〈04〉

          「プリンが嫌い」は人生損しているか

          実は私は子供の頃からのプリンが嫌いだ。 「何が嫌いなの?!」と聞かれても、まあ食感やら味やら…いや、説明はできないかもしれない。とにかく嫌いなのだ! プリンと言うものは奇しくも(?)人間の世界で大体好かれるものとして存在しており、そのせいで幾度となく「プリン嫌いなの〜?!それは人生損してるっしょ!www」と言われてきた。 もうこの言葉がめちゃくちゃ嫌いだった。 前回書いたこのnoteにも知人からわりと反応がきた、というか分かれた。  一人が好きな人からは「そう、そうな

          「プリンが嫌い」は人生損しているか

          "ひとり"は楽しくないと馬鹿にされる

          「1人○○」「おひとりさま」 寂しく見えるだろうか。 孤独に見えるだろうか。 誰かといたほうが、 みんなとやるほうが、 楽しいと思うだろうか。 そうかそうか。キミはまだ知らないのだね。 夕暮れ時、新しく買ったワンピースを着て、 フラッと外へ出かける。 電車には乗らない。 好きな音楽を聴きながらただただ歩いて、 疲れた頃に本屋さんに入る。 適当に見繕った面白そうな本を片手にまた歩き始める。 お、こんなところに居酒屋さんがあったのか、 雰囲気良いな、よーし入って

          "ひとり"は楽しくないと馬鹿にされる

          初めて星新一のエッセイを読んだ

          星新一のエッセイを初めて読んだ。というか、あることすら知らなかった。 小学生の時、図書室のショートショートシリーズを片っ端から読んでいた。『ぼっこちゃん』、『宇宙のあいさつ』、『そして、だれも…』挙げ出したらキリがない。小学生ながらに、天才だと思った。そしてもちろん今も思っている。私が読んでいたのは、あの和田誠が描く淡白かつ淡い色使いの表紙。あのイラストがより一層星新一の世界を際立たせていた。私がこれだけ本を楽しめるようになったのは、星新一、マジックツリーハウス(メアリー・

          初めて星新一のエッセイを読んだ

          論文のろの字も知らんやつが2つの卒論を提出するまで

          前回書いた(書いたと言えるほどではない)やつから、ぴったりちょうど1ヶ月が経過している。 今日はこの1ヶ月noteを含め色んなことをストップさせる原因となった、卒論について書きたい。 はじめに:当たり前だけど論文なんて書いたことなかった あなたは論文というものを書いたことがあるだろうか。 文学部や理系の人などはまだ馴染みがあるかもしれないが、そもそも読む機会すらあまりないという人も多いかもしれない。 もちろん私も例外なくピーヒャラ大学生として過ごしてきたため、レポー

          論文のろの字も知らんやつが2つの卒論を提出するまで

          「共感してくれ」なんて思ってない。

          よく、女の人って「話だけ聞いてウンウンって言ってくれればいいの!大変だなって共感してくれればいいの!」って言うじゃないですか。 私アレ、だいぶエゴだろと思うんですよ。 だって、 何にだって、全部共感できるわけないじゃないですか!!! けど、反対に 私は、人の話を聞くときに気をつけていることがあって、それは 絶対に否定しないということ。 これは、簡単そうに見えて実はめちゃくちゃ難しいなあと思います。 私の友達は出来てる人間が多くて(みんないつも本当サンキュー)、

          「共感してくれ」なんて思ってない。

          14年間ピアノを習っていたが、上手くも好きにもならなかった話

          私は、6歳から20歳まで、14年間ピアノを習っていた。 と言うと、 「14年間もやっていたなんて、ピアノ上手いんだろうね!それか、とっても好きだったんだね!」という言葉をかけられる。 でも、私は、 ピアノは得意でも好きでもなかった。 ピアノを習い続けた14年目。20歳の夏。 最後の発表会で弾き終わったあの日から、 私は一度もピアノを弾いていない。 -------------------------- 6歳の頃、小学校の友達に誘われてピアノ教室に通い始めた。

          14年間ピアノを習っていたが、上手くも好きにもならなかった話

          車から眺める夜の都会が嫌いだった

          車から眺める夜の都会は、 好きだけど、嫌いだ。 ------------------------------ 家族で旅行に行った帰り道。 もう後は帰るだけという中、 このお出かけが終わってしまうのが 悲しかった。 渋滞にはまり、親は大変そうだったが、 「ああ、家はまだ、ずっとずっと先だ」 と少し嬉しく思う自分がいた。 疲れてはしゃぎ回った体が だんだん重くなってきて、 まぶたも…落ちてくる…… でも、まだだいぶ…とおいし…… 少しの間ウトウトしてただけ

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          女子トイレってなんであんなに回転率悪いのかな

          女子トイレという空間の謎 出先でトイレに行く。長蛇の列。全く開かない扉。女子なら誰もが経験したことがあるだろう。 その度に私は思う。 まじであの個室の中って時空歪んでんの???????? 5個個室があって、稼働してるの2個だけとかザラにある。他の3つは永遠に開かない。 もはや私が入って、出て、私の真後ろにいた人がまだ並んでることとかもある。 トイレ早い人間としては結構本気で意味がわからない。 お腹の調子が悪いとか、そういうのは誰にだってあるからわかるんだけど、

          女子トイレってなんであんなに回転率悪いのかな

          『結婚できない男』を今からでも見てほしい

          みんなーー!!!! 『結婚できない男』の続編が決まったぞーーーーーー!!!!!!! 『結婚できない男』は、2006年7月に放送された阿部寛主演のドラマ。 私は当時8歳。小学4年生(!) 花男、ごくせん、イケパラなど、当時ほとんどの女子同年代が見ていたようなドラマは基本禁止されていて、でもなぜか唯一『結婚できない男』と『ドラゴン桜』だけは見てた記憶がある。(阿部寛すぎ) そんな素晴らしいドラマが今年10月から『まだ結婚できない男』として返ってくると聞いて、 思わずA

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          夏の最強ビールの飲み方を伝授する

          暑い。暑すぎる。 7月の涼しい気候はどこへやら。気づけば連日の真夏日、いや猛暑日になる日も少なくない。 こんな暑い夏は、 キンキンに冷えたビールに限る。 もちろん、運動終わりや仕事帰りに、居酒屋で友達と飲む一杯目は格別だ。 だが今回はあえて、"家で飲むビール"について語りたい。 それでは、安藤プレゼンツ。夏の最強ビールの飲み方。ビールを片手にどうぞ。 -------------------------------- 美味い酒をより美味く飲むには、多少の疲労を背

          夏の最強ビールの飲み方を伝授する

          《雑談》ルール

          「さあ!友達と喋るぞ〜!」と思ってわざわざイヤホンまで置いてきたのに、今バス内でガン無視されている安藤です。 「寝るから黙れ」って言われました。ヒン 夜行バスとか、夜の移動の時は大人しく寝るけど、昼間の電車とか合宿のバスとかは延々と喋ってしまう病です。 北京に向かう飛行機の中で5時間喋り倒したAさん、すまんな。 全然関係ないけど、「そういえばなんとなくダメなこと」ってあるよね。 例えば、さすがに私も、昼間だとしても自分以外の乗客全員黙ってたら喋らない。 なんとなく

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          #2 父の青春ロックと、君の失恋 『君はロックを聴かない』

          「母さん、ゆうはまだ起きてないのか」 「なんかあの子好きな子にフラれたらしいわよ。まあ放っておけばそのうち元気になるわよ。」 ---------------------------------- なんだアイツ、失恋くらいで。 全く起きてくる気配のない子供部屋の前で立ちながら、父として何か言うべきか考えていた。 「そんくらいで落ち込むな!シャキッとせい!」 うーん言い過ぎかな 「わかるよ、父さんにもそういう時あったぞ」 いやあ自分の恋愛話なんてしたことないし

          #2 父の青春ロックと、君の失恋 『君はロックを聴かない』