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『ここは今から倫理です。』が円盤化すると聞いて光の速さで予約してきた

NHKのよるドラ『ここは今から倫理です。』がついに円盤化するというものすごく嬉しい情報を耳にして、さっそく予約注文しました。

う、う、嬉しい。。。まさに待望。

NHKスクエアの公式Twitterで定期的に開催される番組アンケートにコツコツ回答、「#NHKスクエアさん円盤化求む」タグで嘆願し続けて早1年。このドラマを何度も噛みしめたくてNHKオンデマンドに入会したのにいつの間か配信停止されてしまい、もう観ることは叶わないのかと嘆き悲しんでいましたが、ここに来てこんなに嬉しいことがあるなんて。最近いい子にしていたからに違いない。

山田裕貴さん、私にとっても最近で一番嬉しい出来事です。

情報入手して10秒で迷うことなく予約注文したのは初めてです。
なんせ『ここは今から倫理です。』は、私にNHKよるドラのおもしろさ、そして高校生のとき選択していた科目・倫理の奥深さを教えてくれた思い入れのあるドラマだから。

『ここは今から倫理です。』って?


2021年1月から全8回、NHK総合のよるドラ枠で放送されたドラマ。1話30分程度の短い枠の作品ですが、視聴者に届けられるメッセージがすごく濃厚。

倫理を担当する高校教師の高柳(山田裕貴)が、生徒たちの、そして時には大人である高柳自身の思い・葛藤を倫理を通じて因数分解していく素晴らしいドラマです。

倫理の授業というなんとも取っつきにくそうな題材を扱っていながら、教育的になっていないところが魅力的。高柳は先生ではあるけれど、「正しいことを教える」ようなことはしない。あくまで倫理を通して、生徒と対話をし、彼らの葛藤を分解していていくだけなんです。


「倫理は選択科目ですが、人生における必修科目です」


倫理は、過去から現在に至るまでの、そして終わることのない、人間たちの迷走・試行錯誤・そして因数分解の軌跡なんだろうと思います。
高柳を通して私に届けられた哲学者たちの言葉は「答え」をよこしてくれるものではない。けれども、思考し続けることを教えてくれました。


良い人とダメな人はどう違うの?

自由=幸せなはずなのに、何だかつまらない

醜いよりも、かわいい方がいいに決まっている

自分の身体を大切にしろってどういうこと?

「みんな仲良し」を強要するクラスが気持ち悪い


誰もが一度は感じたことのある普遍的なことを、丁寧に紐解いていくのですが、ここで私が感動したのは「答えはない」ということ。生徒たちひとりひとりの問題だって、実はどれも解決しないんです。

正解はないし、高柳先生だって未だに迷っている。ただ、大切なことは「考えること、考え続けること」。

あらゆる感情や、巻き起こる理不尽な出来事に対して、どう感じるのか。なぜそう感じるのか。どう行動するのか。答えなんてものはない人生において欠かせない重要なことは考え続けること。そうすることで私たちはやっと前に進んでいくんだろうな、とこのドラマが気づかせてくれました。

最終話に登場するパスカルの言葉、「人間は、考える葦である」

これがこのドラマのすべてだったような気がします。そして、高柳の言うように「倫理は選択科目だけど、人生における必修科目」なのです。


いち子(茅島みずき)の成長に息が止まる


個人的に大優勝だったのは、茅島みずき演じるいち子の成長・・・。

第1話ではあんなにも考えることを放棄していたのに、最終話で高柳に言葉をぶつける姿。自分で考えたんだ、倫理の授業を通じて考えて行動することを学んだんだと思うと、そのあまりの美しい成長ぶりに息が止まりました。

あれから茅島みずきちゃんが気になって気になって。ドラマ『教祖のムスメ』では全然違う演技だけど、彼女だから観ちゃった。


DVDの到着が本当に楽しみ。やはく11月にな~れ!


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