好きって言わんでよ、愛してもないのに

好きって言わんでよ、愛してもないのに

これはSaucy Dogの「シンデレラボーイ」という歌の一節。

今回はまさにこの歌詞が全てっていう話。全クズ男に告ぐ。好きって言うな!!



私には好きな人がいる。でも彼氏じゃない。「今は彼女いらない」とかいう一緒にいても幸せになれないコースの男だ。

彼は、かなり素直じゃない。
彼から「かわいいね」「似合ってる」「会いたい」と言われたことはない。代わりに「いいんじゃない」「まだマシ」「暇な時に連絡しちゃ悪いんですか〜?」と言ってくる。多分背中にヘソついてる。

もちろん彼から「好き」と言われたことはなかった。
へそまがりだからっていうのもあるかもしれないけれど、本当に思ってない可能性もあるよね。付き合ってないし。
そう思ったら、彼が振り向いてくれるんじゃないかって期待するのがバカバカしくなって、結果的に彼に執着しなくなった。

好きじゃないのに好きって言ってくる戯言男に数多騙されてきた私にとって、それはありがたいことだった。

そりゃもちろん、好きな人から好きって言われたい。けど「好き」って魔法の言葉だ。
「好き」と言われてしまうと私と同じ量の好きを持っていると勘違いして、同じ量のリターンを求めてしまう。リターンがないことに苦しみ、でも彼からの「好き」にまだ期待しているから諦められない、そんな負のループに陥ってしまう。

たった一言だけで、私は彼に縛り付けられる。彼から離れられなくなる。

だから、どうせ叶わないなら、言われない方がずっといい。いつでも彼の前からいなくなれる。

私が彼のこと好きってわかってるからこそ、彼は無責任な発言をしないんじゃないか、そうも思えた。

もはや私の中で「好き」は禁句、私は言っていいけど(付き合いたいから)彼は言っちゃダメ(付き合いたくないから)なんてマイルールができていた。


そのルールを彼に言ったことはない。言ったら逆に思ってもないのに意地悪して言われそうだし。

でも先日、「ぴょんちゃんのこと、好きだよ」と言われてしまった。

ピ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

違法でーーーす!免許証見せてくださーい!あら、お兄さんゴールド免許だったのにね、、

言っちゃったね。とうとう言っちゃった。


あ、こんなに怒ってますけど、別に普通の人は言っていいんですよ。好きな人に、「好き」って。友達にも「好き」って。ラブ、ライク全部ひっくるめて好きは好きだもん。ぜひあなたの愛を全世界に広めて欲しい。

だけど彼は、あなたはダメです。

その「好き」は、「愛してる」ってことですか?

私はあなたのことを恋愛的な意味で好きで、でもあなたはそれに応えられない。
その状況で言う「好き」には責任が生まれると思う。

私の「好き(愛してる)」に「好き」で返しておいて、「あの『好き』はライクの意味でしたー」なんて言い訳は通用しない。

何も考えずただの気まぐれで「好き」と言ったのだとしたら、それは無責任だよ。

責任をとってよ、私の「好き」に。あなたの「好き」に。



好きって言わんでよ、愛してもないのに。

でも、もうちょっとこのまま、気づかないふりをしてこのまま、騙されてあげていようかな。
なーんちゃって。

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