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通勤電車のスマホをやめたら心に余裕ができた

さてさて、先日「間食をやめてみた」という記事を投稿した。

実は、他にも「やめてみる」実験中のことがあるので、続けてご紹介したいと思う。

タイトルの通り、
「通勤電車の途中でスマホを見るのをやめてみた」


スキマ時間、何をしますか?

学生の頃から、
時間の有効活用が周りに差をつける!という教えを叩き込まれてきた。

例えば通学時間には英単語帳を開いたり、
イヤホンぶっ刺してリスニングをしたり。

暗記のために作ったゴロ合わせのシートや年表をトイレに貼ったこともある。

学生だって忙しい。

本業の勉強以外に
部活も習い事も友達との約束もこなすのだから、
人によっちゃあ社会人より時間無いんじゃね?というレベル。

だからこそ、「スキマ時間をフル活用してできる勉強法を確立しよう!」というアドバイスにつながる。

もちろんこれは確かな効果があると思う。
現に私も周りも大学受験が終わるまで
電車の通学中は単語帳をひたすら見てた。

大人になってFPやITパスの勉強をする時も、
スマホでできる一問一答で知識を身につけた。

結果、大事な演奏会(高校時代は吹奏楽部)の前でも仕事が死ぬほど忙しい時でも、
テストや資格試験では結果を出せた。

空き時間を使わねば、という呪い

その延長として、
電車の中では常にスマホを触っていた。

動画を見たり、本を読んだり、音楽を聞いたり。
自分の知りたい情報を探すために。
もしくは出勤前の沈んだ気分をアゲる為に。

通勤時間は貴重な時間。
これを使わねば損だと。

特に本。
バッグの軽量化を目指す私には文庫本を持ち歩く余力がなく、
出先の読書には電子書籍が手放せない。

もちろん別でKindle端末を持つことも避けたいので、移動中はスマホがないと困るのである。

本を読むとストレスが軽減する、というデータがあるらしい。
だから継続して、なにか読みたい。いや、読まねばと思うようになった。

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だが残念ながら通勤電車のギュウギュウ詰め状態では、
押されながらスマホを落とさぬよう神経を使い、全く集中できないのである。

加えて仕事帰りに至っては、
働いてクタクタになった脳みそで周りに気を遣いながら読書すること自体が、
段々しんどくなっていることに気づいた。

当然ページは進まない。
これなら、家に帰ってしっかり時間を取り、紅茶でも飲みながら集中したほうが頭に入るだろう。

そのことに思い立ち、
ふと、通勤時間はボーッとして脳みそを休めると決めてしまえ!というルールを作った。

通勤×デジタルデトックスの効果

行き帰りの電車では、
本当にこの時間に調べねばならぬことがある時を除いて、
スマホも本も出さずただユラユラ電車に運ばれることにした。

私の乗車時間は往復合わせて30分弱、
続けること2週間ほど。
短時間だが、効果は確かに現れた。

頭が休まる(気がする)

まず、一番期待してた部分に効き目が出た。

現代人が1日に受け取る情報は、
江戸時代の1年分と言われている。やべぇ。

つまり帰りの電車でスマホを見ることは、
1日仕事を終えた後(多分ここだけで江戸時代の10ヶ月分はある)、

残り僅かな脳のメモリをスマホの刺激に奪われている可能性がある。

特にこの時間の通販サイトはアウト。
絶対何か余計なもんポチるから。

逆に朝読書なら良いかもしれないが、
やはりその場合もラッシュ時の電車内はあまりオススメしない。

かつて実践していた経験からして、
紙の書籍であれスマホの小さい画面であれ、混み合った車内で内容に集中して読むのは難しい。

もし満員電車でやれるとしたら、
読書なら壁に寄りかかった状態か座れた時、
後はスマホを手に持たず、ハンズフリーでイヤホン聴き流しくらいだろう。

どんな形でも、ながら作業は疲れるものだ。

手と肩が疲れない

「スマホ首」なんて問題視されているが、
とにかくスマホの画面を見続けると身体がガチガチになりやすい。

首や目の負担もさることながら、
スマホを電車で見なくなって明らかに強張りがなくなったのが肩から腕のゾーンだ。

スマホ自体はそこまで重さを感じないが、
片手でも両手でも、ずっと持ち上げながら指先を細かく動かすのは案外疲れる。

腕が下がると覗き込むように猫背になったり。
周りの人を少し観察したのだが、
結構辛そうな姿勢を無意識にやってる方もチラホラ。

今のところ、私の通勤スタイルは
斜めがけミニバッグ+弁当トート手持ち。

スマホを出さないので、
弁当トート(弁当も水筒も空なので軽い)を左右ヒョイヒョイ持ちかえながら車窓の景色を眺めている。楽だ。

スマホ時間自体が減った

これは意外な効果だった。

「いやいや、通勤時間の分見るのが減っただけでしょ?」と思うかもしれない。

ところがどっこい。
このタイミングでスマホを開かないことが、会社の昼休みや帰宅後のデジタルデトックスにも効果アリだったのだ。

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例えば、帰りの電車内で気になる動画やニュースを見つけた時。

大事な所で最寄りの駅についてしまった。
ここからは画面を閉じて家まで歩かねばならない。
とりあえずスマホをポケットにしまい、帰ったら見ようと急いで自宅へ…

こんな時、私なら間違いなく、
家についた途端スマホにかじりついて再開し、2時間は離れない。

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日中仕事をしていれば、まず自分のスマホに触る機会はほとんど無いはず。

それ以外の私生活で、スマホを含むデジタルツールと距離を取りたいなと思う人がいたら。
通勤中の過ごし方は大きな鍵だ。

この仕事とプライベートの合間に位置する「通勤時間」に触れているかどうかで、
その後の自分時間もスマホから離れられるかどうかに少なからず影響が出てくる。

私はかなりズボラだ。

会社を出てから家につくまでスマホがバッグに入りっぱなしだと、
わざわざ取り出していじりだす…ということはあまりしなかった。

通勤時間の使い方

通勤中に何をするかは人それぞれ。

誰かと一緒にいるならお喋りしてもいいし、好きなアーティストの曲を聞いても本を読んでも勉強しても、自由なのだ。

私はたまたま20分にも満たない電車時間だから、ボンヤリするのに都合が良かった。

毎日片道2時間とか通ってる人は、
やっぱり道中何かしらに時間を使いたいと思う。

大事なのは、
「自分がしたい事」に活用すること。

学生さんが試験前に集中して暗記したいとか、
どうしてもこの本あと数ページなんで読破したい!とか各人の目的があればいいけれど、

「有効活用しなきゃ!」「時間を無駄にしちゃだめだ!」と毎日のように無理やり何かするのは違うと思う。

あと見ていてモヤモヤするニュースとか、
目的もなくSNSを眺めるのも、
本当に自分が知りたくて、調べたくて見ているのか一度振り返ってみてほしい。

よろしければ、一緒に週イチでもボーッと通勤してみませんか?
結構良いリフレッシュになりますよ。

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