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インナーの最低数は3つだよなぁの話

私の愛読書の中に
『フランス人は10着しか服を持たない』という本がある。

そのタイトルの通り、フランスでは小さいクローゼットしかないのでワンシーズン10着の服で着回しましょう…という話が書かれている。

ただし、ここでいう10着とはあくまでトップスとボトムスのことである。
小物やアウター、バッグは含まない。

また本書には補足として、冬物なら上質なカシミアなどのセーターを傷めず着続けられるようインナーは多めに持つように、とある。


服の最低限とは違う肌着の「最適数」

じゃあ、このインナーとか靴下とか下着とかってナンボあってもえぇことになりますけど、実際どのくらい持てばええんや?というのが私は疑問だった。

夏物でも冬物でも、肌着は身体に直接触れるものなので、汚れやすいし洗濯も毎回必要だ。
つまり傷みやすく買い替えの頻度も高い。
(セーターとかおしゃれ着洗いの服は2-3回着たらまとめて洗うようにしている)

とはいえ、何枚も買いだめすると今度は管理しきれなくなる。
冬物の長袖インナーなんかは特に嵩張るので、できれば定数化し、かつ最低限の数を持っていたいと私は思う。

知らぬ間に増えてたインナー

私事だが、半年ほど前に引っ越しをした。
その際、手持ちの衣類全般を見直し、減らして持っていこうと断捨離を行った。

ブラウスやらスカートやら、セーターやらはまぁ把握できており仕分けも楽だったのだが、意外にも1番時間がかかったのはインナーシャツだった。

ユニクロのヒートテックが3枚、GUの似たタイプのシャツが2枚、さらに何と無印良品のあったかインナーが10枚も出てきたのである。
こんなに買った記憶、ございません。

いやいや、いくらなんでも持ち過ぎだって…と呆れつつ、まず化繊のインナー(つまりユニクロとGU)は静電気が起きやすいので手放すことにした。

後は無印良品の10枚だが…
内訳は「綿であったか」シリーズが2枚、その他8枚は「綿とウールであったか」シリーズだった。

無印は天然素材で肌のかゆみや静電気が出にくく、気に入って毎年買ってたんだろう。

膨らみがあり手元のセーター全てよりもボリュームが出てしまったが、まぁこの数あれば2-3年買わなくても済むし良いか…と結局全て新居に持ってきた。

今度は限界まで減らした結果

で、この反動でその後買い足す肌着類はとにかく数にこだわった。
最低限で、タンスの中の大事な衣類を圧迫せず着回したい。

その気持ちから、2枚あれば洗い替えして毎日使えるよね!と靴下や腹巻などを2セットで着回すことにした。
(インナーシャツ以外は正直かなりくたびれていたので、ほぼ全て手放し、引越し後に必要に応じて買った)

前日のものを洗っておけば、それをまた洗濯して着れば良いので迷わなくていい。
正直とても楽だった。

が、この後私は気づいた。
靴下に突如穴が空いた時、予備で履けるものが無いということに。
愛用の腹巻は厚手の綿混で乾きにくいので、朝まで乾かなかったときにお腹を温めてくれる存在がいないということに。

なぜ事前にそこ気づかない、私。

結論、ベストな数は「3」でした

こうした経緯を通して、現在は全アイテムを3セット以上のローテーションと決めて持つようにしている。

よくよく考えてみれば、3セットってとてもちょうど良い。

その日着る分+前日着て洗濯した分+予備があるので、いざという時は予備を使えば良い。

また1in 1outという言葉があるように、どれか1枚がヘタって使えなくなっても、次を買い足すまではギリギリ最小限の2セットで乗り切れる。

つまり2セットは「何かあったら詰む」数で、「最低限の数で暮らす」には3セットがベストだ。

まとめ(という名の言い訳)

念のためお伝えしておくと、私は貧乏性とかケチというわけではなく、恐らく極度の面倒くさがりなのである。

整理も楽にしたいし、
「あ、これもう寿命かな」と思ったらすぐに気づいて買い替えできるよう全持ち物に目が届くようにしておきたい。

それ故に、時たまミニマリストに走りがちなのだが…今回の肌着についてはこれまでで1番のギリギリ生活を送ることになった。

服は気に入ったものだけを最低数。
これは多くのミニマリストの方々が口を揃えて仰っている事で、私も実践してから朝の服選びが快適だし楽しくなった。

だが、インナーは盲点だった。
アイテムによって「必要な分だけ」を見極めるのって、
試して増やしてまた減らして…と時間もかかるし、難しいもんなんだなぁと思った。

自分に適した生活、極めるのって簡単じゃない。

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