見出し画像

【詩】砂嵐

「砂嵐」

砂漠にラクダを連れた商人
砂嵐の中

流れるような砂の上では
足跡さえ付かない

頭から足先まで
砂が入らないように
体に布を巻きつけていて
顔が見えない

ラクダは長いまつ毛

街から来て街へ行く
砂漠を超えて

異国の品々を売るために

道を誤れば命はない

見渡す限りの砂の中
迷う事なく歩を進める

踏みしめながら

流れるような砂の上では
足跡さえ付かない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?