【詩】ヒグマの目
「ヒグマの目」
お腹を空かせたヒグマにとっては
聖人君子も極悪人も
食糧にしか見えないでしょう
善悪は
人間が人間に押し付けた
人間のためのルールで
ヒグマには
ヒグマを保護する法律さえ
関わり合いのない事です
山に食糧が無くなれば
人里に降りてきて
大きな爪で人間を襲い
それを山に持って帰って
子熊達に与えているかもしれません
すると
子熊達は人間の味を覚えて
大きくなると同じようにするでしょう
だから
昔は生け贄とされた人間が
自ら山に入って行き
ヒグマが人里に降りて来ないように
していたのかもしれません
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