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感情の振れが怖い


わたしにしては珍しく、何日もかけて、
『愛の夢とか』読了


短編集であるそれの最後を読み終えた今
なんとも言えない、重く湿り気のある気持ちが胃に残って、頭を支配していく感じ


最後のそれは、若くして亡くなった妻と、その夫
それぞれが見る世界と、気持ちと、
それらに触れる話で、

わたしにとっては、少し刺激が強すぎたみたいだった


死が怖いのは今に始まったことじゃなくて、

というか、死というよりも未来そのものが、未来にありうる悲しい出来事が、怖くて仕方なくて


数日後に迫った試験を見ないふりして遊びに出かけたような、心の忙しなさがずっと抜けない



猫が亡くなって、祖父母や両親、親戚がいなくなって、
いや、もしかしたらその前に自分かもしれないな、なんて考え出したら止まらなくて、

今の幸せが全て霞むような、大きな暗い穴が、背後に口を開けているような感覚がたまらなく怖い



どうせ結末が一緒なら、それまで楽しくいられるのがきっと1番素敵で、でも私はそうは出来ないから


どうしたらいいのかしらね、っていう考えごと



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