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取説が読めない

娘用のハイチェアが届いたので(離乳食全然食べないのにね)、高さを直そうと試みた。

説明書にはこのように書かれていた。

そしてこれを見ながらずっと混乱していた。

私は昔から取説を理解するのが本当に苦手だ。

今回の場合「内側固定、外側まわす」の図が何を意味するのかがわからなすぎて、唸り声が出た。矢印の3と4が何を指しているのかもよくわからないし、もはや平行という言葉の意味さえわからなくなってくる。何に対して平行だというのか(溝に対してだとちゃんと書いてある)。

目で追っていてもさっぱりわからないので、少しでも理解しやすいように声に出して読む。でも、補助脚と安定板の読み方がわからなくなる。ホジョアシ?ホジョキャク?アンテイバン?アンテイイタ?国語の授業の音読で詰まったことなんてないのに、取説になると急に日本語が読めなくなるこの現象はなんなんだろう。読み方とかどっちでもよくて、組み立てに全く関係ないんだけど、そこが読めないと文章が成り立たないから、結局文章の意味を理解できない。

もうだめだ…と説明書を放り投げて娘の隣に寝転んで現実逃避していたら、夫が助けに来てくれて、「とりあえず、ドライバーが2本必要なんだね。」と言った。

それを聞いて目から鱗がポロポロ落ちた。
ドライバーが?!2本?!

ちゃんと読むと思いっきり、なんなら太字でそう書いてあるのに、全く目に入っていなかった。この椅子のネジはドライバーを2本使って、両サイドから挟んで回すことで締まったり緩んだりする造りだったんだけど、私はそういう締め方の存在を知らなかったので、そんなことをするなんて想像もつかなくって、それで肝心な部分を読み飛ばしていた。人間って、知らないことは見えないものなんですよ!!

夫がいなかったら一生高さ調節ができないところだった。危ない。でもさ、もっと丁寧に、

①まずはドライバーを2本用意します
②ドライバーをそれぞれ内側と外側の固定ネジに同時にあてます
③外側のドライバーだけ左に回します。内側のドライバーは、それに合わせてネジが回ってしまわないように、抑えて固定しておきます。

とか書いてくれれば私でもわかったと思うよ。取説ってコンパクトにしようとするから区切るべき文章が繋がってしまって変な日本語になるんだよ。そしてギュッと集めたレイアウトになるからどこを見ていいかわからなくなる。分厚くなってもいいからちゃんと順番に教えてほしいものだわ。と、夫はこれを見て完璧に理解できていたので、小さめの声で文句を言う。


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