棋譜並べ日記#28 壁銀の話

2022/5/13

本譜は△1五角として、▲2五飛△3六歩と攻め合いになった。
これも良い手で、先手陣がまだ未完成なので難解な勝負になった。

一方で△2五歩という手もあった。
▲同飛△3四角▲3二成銀から取り合いになる

ここで一旦△3四角と引く。
2枚換えをした上に後手を引くようで指しにくいのだが、△3六歩がかなり厳しいため成立している。

防いでいる間に△8一飛という手もあり、後手が楽しみな展開にも見える。

後の先、というのはなかなか難しい。


本譜は一直線で攻め合った。
先手玉は壁銀となっているが、どのように解消するべきか。

▲7七桂と跳ねるのが正解。
これ自体はよく見る手だが…

△4八とに▲6六角と打つのが右玉攻略の好手である。

次に▲8四銀打とすれば、▲8五桂打から一気に殺到することができる。
△6五歩と防ぐ手には▲5五角を経由すれば攻め駒がたりなくなる。

△8九金の縛りには▲7九金打が強い受け。

怖いところだが、▲2六歩と打つ余裕さえできれば受けは完結する。


短くなってしまったが、このあたりで。
程よい棋譜を探すのが結構難しい。

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