対局日記#719

2023/8/3

続けるのは難しい。とっても。

本譜で気になった変化だが、ここでは△3二金とするのが柔軟な発想。
たしかにそれは逆用できているし、△6二金型を活かしている感じがあって良い。


本譜は珍しい展開になったので、どうも急所がつかめず苦労した。
ここでは、△6四歩として囲いを発展させるのが良かった。

なんとなく金無双の形が堅いので崩したくないが、歩越し銀に対して矢倉を構えるというイメージをすれば納得がいくと思う。
瞬間的には変な形だが、仕掛けられなければ相手を焦らせることができる。

また仕掛けられたとして、

相手が仕掛けるとすれば4筋。
この場合、角交換から飛車先を破られる展開になっても、相手の陣形が弱いので十分攻め合い勝ちが見込めるという考え方が良い。


このつかみどころのない展開で、急所が見えるかどうか。
ここで△2四歩▲同歩△同飛と行くのが良い。
▲同飛△同角▲2三飛△3三角▲2一飛成△9八飛

なるほど、ここに手が行くのか。
成香を払ってしまえば△8四香くらいでわかりやすい展開になる。
香をもってて8筋に目をつけて、そこからスタートか…。

さて、そのあともどうしたらいいのか難しい展開だが、
ここでは△4二飛とするのが将来を見越した一手。

ちょっと本譜の方針を借りつつ手を進めてみると、
▲8六成香△8四歩▲3六歩△4一飛▲7七角△8五歩▲同成香△8二香

これもさっきと同じで、成香さえ消してしまえば玉頭攻めで勝てるという読みである。
成香が邪魔だということには気付けていたが、それをうまく外す手段まではたどり着けなかった。


進んで終盤。
簡単に寄ると思っていたので、うっかりこの展開を油断していた。

ここでは△9七金が正解だった。△8六銀成を含んでの一手。
▲9九角なら△8八香で王手飛車なので勝ち。

本譜は△8四香として、だんだん怪しくなってきた。

最終盤。
ここで謎の△9五角を放つ。
8六の地点が受からないので一瞬だけ驚くのだが、▲9六玉とされていたら負け。
しかし本譜は▲6三銀と、焦りを誘って逆転勝ちとなった。

逆転勝ちはあんまり好きではないが、まあたまにはこういうのも面白いじゃないかと思う。

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