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翔んで岐阜。

 今まで、将来自分が住みたい街について色々と書いてきました。代表的なものに、以下のようなものがあります。

そこに、新たな選択肢が加わりました。
 私は、以前愛知県に約16年間住んでいました。その大半は名古屋に住んでいました。名古屋の街のおかげで、自分が生き延びてこられたのは紛れもない事実なのですが、正直言って、名古屋は好きでも嫌いでもありません。私も名古屋に住んで、投票をしてきた身なのであまり大きなことは言えないですが、あの市長が治める名古屋ってどうなんだろうという気がしないでもないです。

 しかも、最近あの市長は、過激な発言で知られる作家が設立した政党の共同代表とかいうのに納まっていたりして、不穏な空気が流れています。
 一方、私が名古屋にいたころから、隣県の岐阜県には1~2か月に1度程度は何かと行っていました。岐阜市内はもちろん、西濃にも東濃にも飛騨にもよく行きました。そんな中、将来の移住候補地として、岐阜市という選択肢が最近自分の中で上昇してきました。
 岐阜市は、人口約40万人。岐阜城と長良川の鵜飼いで有名です。岐阜城自体は、昭和に再建された小ぶりな城ですが、金華山にロープウェーで登ります。近くには国宝に指定されている犬山城もあります。市長は、私の印象では、「国会議員になりたくてなれなかった人」の柴崎正直氏ですが、岐阜市長に収まったようで、よかったです。まだ40代だし。
 以前私は、岡山や福岡を移住候補地として挙げていました。しかし、岡山もいい場所なのですが、何せ今までの私の人生の中であまり縁のなかった地域でもあるし、あまり現実感がない気がしていました。福岡は私の母校のある街ではあるのですが、今住んでいる京都から遠すぎることと、日本の端っこすぎるのがネックでした。
 その点、岐阜市は日本の中心部にあり、京都にも近すぎず遠すぎず。長年住んでいる名古屋と文化を共有しているので、雰囲気は分かります。そのあたりは自分に合っていると思います。
 さて、私は今まで厚生労働省関係の仕事を長年続けてきたこともあり、社労士の勉強を続けています。将来は社労士の事務所を開くことが目標です。とすると、自分の地盤とする地域に、クライアントとなりえるような、どのような産業があるのかというのは押さえておかないといけないおかないといけないポイントです。
 ただ、岐阜市はかつては繊維産業で栄えていたというものの、最近では衰退の一途をだとっています。他にこれといった産業があるわけではありません。最近では岐阜の高島屋が閉店するというニュースがありました。あれは業績不振もあるのかもしれませんが、建物が老朽化し、設備更新の費用が捻出できないために営業を断念したという側面があるそうです。個人的には、今の高島屋の場所からもほど近い、ドン・キホーテ跡地(もっと前は岐阜メルサがあった)に移転すればと思うのですが、そのような案はとっくに関係者が思いついていて、そして却下されているんでしょうね。
 これで岐阜県は、日本で4番目の「百貨店のない県」になるそうですが、そもそも百貨店という業態自体、隣の愛知県ですら名古屋以外ではほぼ絶滅する予定になっているわけで。もはや時代に取り残された産業と言えるかもしれません。個人的には、隣にある無印良品の大型店舗が残ってくれればそれでいいです。
 岐阜市周辺には、大型商業施設がたくさんあります。東にイオンモール各務原、西にモレラ岐阜、南にカラフルタウン、北にマーサ21。特にイオンモール各務原とモレラ岐阜は壮大な規模を誇ります。これらの郊外の商業施設に、中心市街の顧客がとられたとしてもおかしくありません。また、岐阜市は名古屋からJRの新快速で20分という地の利があります。他の街で例えると、名古屋~岐阜間は、東京~横浜間、大阪~神戸間とほぼ同じ距離なんだそうです。ということでみんな名古屋に行ってしまうんでしょうね。
 ということで、岐阜市内とその周縁部だけにこだわっているといずれ限界が来るので、いずれは名古屋に進出することもあるかもしれません。ただ名古屋には名古屋でたくさん競合があると思うので、そこでやっていけるのかという問題もあるのですが、逆に地方都市だからこそ、あまり他にはない方向性を打ち出せれば、重宝されるかもしれません。
 ちなみに、毎回ここで言っていると思いますが、岐阜県の社労士会の会費は、標準的です。高くも安くもありません。ただ、家賃は激安だと感じます。交通の便のいいところにある、新しめの2LDKでも、6万円台からあります。この点も大きなメリットだと感じます。
 春は本巣の薄墨櫻を見て、夏は長良川の花火を見て(ここも近年の例にたがわず有料になったそうですが、さすがに琵琶湖の花火のように幕が張られて、無料客を排除するようなことはないと信じたい)、秋は曽木公園の紅葉を見て、冬は白川郷の合掌造りの雪景色を見る。一部同じ県なのに遠いところもありますが、あとは下呂温泉に入って飛騨牛を食べるなど、色々な楽しみ方ができるのが岐阜県のいいところです。
 最近は仕事も、生産性のない、人のためにもならない仕事になっているので、将来の生活を妄想しながら、モチベーションの維持に努めています。


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