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Sakana AI、進化的手法で革新的な日本語AIモデルを自動生成、日本語特有の文化や表現にも対応

AI開発は、莫大なコストと時間がかかるため、限られた大企業しか参入できない領域でした。しかし、Sakana AIは自然界の仕組みから着想を得た「進化アルゴリズム」を活用し、この常識を覆そうとしています。

Sakana AIは、この技術を使って、特定の用途に特化した能力を持つ革新的な基盤モデルを自動生成する手法を開発しました。今回、この手法を活用して生み出した日本語AIモデル「EvoLLM-JP」と「EvoVLM-JP」を公開します。

従来のAI開発は、膨大な量のデータを特定のモデルに学習させる「教師あり学習」と呼ばれる手法が主流でした。しかし、この手法はコストが高く、開発に時間がかかります。

一方、Sakana AIが開発した手法は、既存のオープンソースAIモデルを組み合わせ、自然淘汰の仕組みを活用して最適なモデルを自動的に生成します。これにより、開発コストを削減し、高速で革新的なAIを生み出すことが可能になります。

今回、Sakana AIはまず、日本語と数学の能力を併せ持つ「EvoLLM-JP」を開発しました。EvoLLM-JPは、わずか7B(70億)パラメーターながら、70B(700億)パラメーターの大規模モデルをも凌駕する性能を発揮しました。

また、EvoVLM-JPは、画像とテキストを理解する「マルチモーダルAI」で、日本語特有の文化や表現にも対応しています。EvoVLM-JPは、日本の画像とテキストデータを活用して学習されており、日本に特化したタスクで高い性能を発揮します。

Sakana AIは、今回開発したEvoLLM-JPとEvoVLM-JPを、Hugging FaceとGitHubで公開します。これにより、日本のAI開発者が革新的な日本語AIを活用したサービスやアプリケーションを容易に開発できるようになることを目指しています。

従来のAI開発の常識を覆す、Sakana AIの進化アルゴリズム。この技術は、AI開発の民主化を加速させ、日本のAI研究を飛躍的に発展させる可能性を秘めています。

詳細内容は、Sakana AIが提供する元記事を参照してください。

【引用元】

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7


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