見出し画像

母国語は脳にとって特別な存在、他の習得言語と比べて著しく効率的に処理されることが判明 MIT

母国語を処理する際の脳の活動は、他の習得言語と比べて著しく低いことが、MITの研究で明らかになりました。これは、母国語が脳にとって特別な存在であり、効率的に処理されることを示唆しています。

多言語話者の脳内では、どの言語を聴取していても同一の言語処理ネットワークが活性化されます。しかし、その活動レベルは習熟度によって異なり、習得度が高い言語ほど活発になります。唯一の例外が母国語であり、習熟度が同程度の非母国語と比較しても、脳の活動は著しく低下していました。

これは、母国語の方が使用頻度が高いため、処理が容易になっていると考えられます。習熟度が高まるにつれて、言語処理にかかわる脳の活動は強くなります。しかし、母国語は習得度が高い非母国語よりも、処理が容易であることが示唆されました。

今回の研究は、言語習得と脳のネットワークとの関係を解明する上で重要な発見です。今後、乳幼児期から複数の言語を習得した被験者や、幼少期に母国語から英語へ言語環境が変化した被験者についても調べることで、習熟度と習得年齢が脳の反応に与える影響を解明することが期待されます。

この研究は、言語学習や脳機能研究に新たな視点を提供するものです。母国語が脳にとって特別な存在であること、そして言語習得が脳のネットワークにどのように影響を与えるのか、今後の研究でさらに明らかになっていくでしょう。

詳細内容は、MITが提供する元記事を参照してください。

【引用元】

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?