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メタルは実は、やさしい音楽

音楽でメタル、といったら何を思い浮かべるだろうか?

メタルってヘビメタのことか?あの重い大音量のやつ?叫んでて何言ってるかわかんないやつ?頭ぐるぐるふってるやつ?暗いやつ?

日本に来て、「音楽、何でも聞くよ。メタル以外は。」とか、「Kiss?とかBaby Metal?とか?それぐらいしか知らん」と言われたことがあった。

あ”ーーー!というのが俺の正直なリアクションである。つたない言葉ではあるが、このステレオタイプをぶっ壊したい!というのも、自分も最初はそういう風に思っていたところがちょっとあって、音楽好きではあるものの、メタルにはなかなか手がでなかったから。もっと早く冒険していればよかった…と思う。

俺がメタルにのめり込んでいったのはロンドンで、多くの心優しいメタルヘッド(メタルファンやミュージシャンのこと)に出会ったから。いろいろなメタルのミュージシャンとインタヴューをしてきたが、彼らには共通したものがある。

Sense of displacement - 居場所のなさ、だ。

メタルに出会う前、彼らは社会で強い孤独感があった。それはレイシズムだったり、家庭の事情だったり、学校になじめなかったり、戦争で暮らしを失ったり、さまざまだ。エクストリームな音楽は彼らを差別しないで受け入れてくれた。声を、アイデンティティを見つけられた、というアーティストも多い。そしてその声を届けたい、シェアしたいと願う。

今まで会ってきた人々は、飲むことが好きで、おしゃべりで、よく笑う、心優しい陽気な連中だ。いったんステージにあがるとあんな真剣な顔をして、超絶な轟音を繰り出すのに。

メタルの歴史には確かにスキャンダラスなことも多い。問題も多くある。だがそれだけでは全然ない。特に今のロンドンシーンは、問題にチャレンジし、よりよいものにしていく、ダイナミックな魂に満ちている。


メタルというのはとんでもなくサブジャンルの多い音楽で、常に新しいものがうまれている。これからは「メタルなんじゃらほい」と題して、時々、いろいろなものを紹介していきたいと思う。励ましてくれたり、癒されたりすることもあるはずだと思うし、そういう音楽を届けたいのだ。だから改めて、よろしく頼もう!

Photo by Shotison Music

#とは #音楽 #メタル #Metal #メタルなんじゃらほい #ライブ #イントロ

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