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レインボーとデヴィル•ホーンズ ― LGBTQ+とメタル その2 'L'とMETAL 後編

前回に引き続きMountain Callerについて掘り下げていきたい。今回の記事は主にPodcastと、彼女たち自身の言葉によっている。

Hell Bent For MetalというLGBTQ+とMETALにフォーカスしたユニークなPodcastがある。そのインタヴューの中で、ElとClairは時代のポジティブな変化を感じると言っていた。オープンにレズビアンでいることに関してはあまりトラブルはなかった。少なくともロンドンのメタルシーンではそういうことはみな気にしない。が、女性がステージに上がるということが昔は珍しく、「それ、ボーイフレンドのベース?」とか「セッティングのやり方、わかる?」というようなことを言われたことがあったという。レズビアンとしてというより、女性としてのチャレンジのほうが多かったそうだ。でも今はそんなコメントも減り、Mountain Callerの音楽そのものについてのコメントのほうが増えた。

El、Clair, Maxの三人はとてもフレンドリーで、よくギグのあと喋ったりした。話題は最近行ったギグやギアのスペックからLGBTQ+や社会問題についてなど様々だった。LGBTQ+というものが、とてもナチュラルに会話に上ってくる。Elがレズビアンだと知ったのも、彼女が「私のワイフが呼んでるからちょっとまってて」みたいなノリで言ってきたからで、いわゆるフォーマルなカミングアウト的なものはなかった。そしてそれはとても自然で好ましいものだった。

Mountain Caller の first album CHRONICLE: The Truthseeker は「真実を追い求める者」という意味がある。本当の自分とは何なのか、困難に立ち向かいつつ常にそれを追い求め、向き合っていく、バンドそのものの生きざまが反映されていると思う。そんなパワーにあふれたアルバム、ぜひ聞いてもらいたい。


英語のみですが彼女たちの生の声が聴けます。前半半分のみインタビューです。


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