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YMS ビザ1年切ったら転職は難しいか

ロンドンの転職エージェントは口をそろえて「YMSビザで1年切ると転職は難しい」という。1年半と言うところもあるくらいだ。

産休カバーなどの特別な事情を除けば、1年しか働けない人を雇いたい企業なんてまず少ない。ただあくまでそれは一般論の話であり、求人との相性がよければビザをスポンサーしてもらえることがあるのだと今回身をもって実感した。

そんなこんなで私はイギリスに来て2度目の転職をした。
ビザの残りが短くなっている中でもなかなか重い腰が上がらず、本当にマイペースにポチポチと応募しているだけだった。今のポジションが決まった時点でビザの残りは9ヶ月。

転職活動に思い至ったのは
"もっと海外にいたい。"という純粋な気持ちからだった。少しばかり、日本に帰りたくないという気持ちの裏返しもあったが。

イギリスに来たばかりの時の転職とは違い、不安は少なかった。
1年間の生活の中で英語力そのもの、特にビジネス英語は各段に上がっていたし、CVは日英バイリンガルの友人がネイティブチェックをしてくれた。
そして何より、自信があった。
私の可能性を信じてくれる友人たちのおかげが多分にある。あとは持ち前の、本番に強い性格。

エージェントとLinkedInも駆使したが、結局の決め手は社内公募だった。
かねてからキャリアの相談に乗ってくれていた女性が、グループ内の公募に応募してみてはどうかとアドバイスをくれた。派遣社員の私には使えないものだろうと思っていたが、勇気を出して問い合わせてみると誰でも応募可能とのことだった。
合計2つのポジションに応募し、2つ目に受けたところにオファーをもらった。

職種はほぼ変わらず、正社員で、給料も上がり、しかもビザをスポンサーしてくれるとのことだった。
あまりの驚きで、人事との面談でええ!と喜んでしまった。

後に面接をしてくれた上司が採用の決め手を教えてくれた。
「あなたが自分のやってきたことをハッキリと分かりやすく話すことができたから」
とのことだった。即決だったそうで、それを聞いてとても嬉しかった。

就職活動・転職活動の類は本来苦手なのだが、そんな私でも今までの2度の転職活動を経て以下のことを心に留めておきたいと思った。
・応募しているポジションで何を求められているか研究する …A
・自分の持っているスキル・経験を理解する …B
・その上でBをどのようにAに活かすことができるかを考える
・これらを1人でやるのではなくて転職経験のある人やエージェントと一緒にやる

私が転職活動をしていたとき、同じく転職活動をしていた友人がおり、彼女の存在も大変な励みでとてもありがたかった。
今日ここに応募したよ、面接でこういうこと聞かれたらどうしよう、などをリアルタイムで話して解決したり、アドバイスをもらったり、一緒に息抜きをしたり。まさによき戦友といえる存在だ。
私のオファーが出て間もなく、彼女もめでたく大使館での仕事を得た。

ただでさえ狭き門のYMS転職、今年からはビザ取得の枠も増え、さらに競争(特に日系企業)は激化することが容易に予想される。

※YMSで渡英してすぐの転職のエピソード:

仕事が何も見つからないということはない。
必ず何かはあるし、そもそも日系企業に拘らなければこれまで書いたことはほぼあてにならず全く別の話になってくるだろう。

現在の私はといえば、新しいポジションは以前よりは忙しいが毎日楽しんで働いている。
そんな目の前の課題に追われつつも、この先の人生、中長期的にどうしたいのかなということもぼちぼち考えたい。




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