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目にうつる景色を、手をあげて変えてみる。

去年の春、放送作家の鈴木おさむさんと映画プロデューサーの山田雅子さんに向かって、映画「ラブ×ドック」の自分が考えた広告コピーのプレゼンをした。私にとっては大きな1歩だった。

大阪にいる1年以上前からずっと行きたかった広告・マーケティング従事者が集う、来場者数1万人のフォーラム「AdverTimes DAYS(アドタイ・デイズ)」で大勢の人の前でマイクで話す機会をもらった。

広告コピーのプレゼンのシーン

私は才能のない劣等生

そもそも私は、コピーライターじゃない。

宣伝会議のコピーライター養成講座に通ってたけれど、講師の方から自分の作ったコピーに 「△」以下の評価をつけられることが多く、たまに「○」をもらえるようなただの広告好きの劣等生だった。

この募集を見たときは、「自分よりも出来る人やふさわしい人がもっとたくさんいるんじゃないか」って思って、ベッドの中でウジウジしていた。

それでも映画「ラブ×ドック」は、
大好きな女優の吉田羊さんが主演する映画。

学生時代に食い入るように、泣いて笑って楽しんで見ていた、バラエティ番組「ココリコミラクルタイプ」の放送作家の鈴木おさむさんの初監督の映画作品。

コピーを考えて、プレゼンをして、選んでもらえたら、映画のなんらかのPRに使用してくれるという機会は、何にもない自分にとって大事な機会なんじゃないかと思い、思い切ってエントリーをした。

エントリーした人は私以外にもいたけれど、仕事などで参加が出来ない人も多く、思ってる以上に簡単に、あれよあれよと運だけでプレゼンの機会を与えてもらった。

「ラブ×ドック」の正直なところ

正直なことをいえば、
こういうラブコメの映画って、
見ていてすごく気恥ずかしい。

予告編だけですら、耳が赤くなってしまい、
申し訳ないけど、目をあけて、見てはいられない。

最近、ちょっとしたことで、「年齢的に痛くなってるんじゃないか」と、色々と気をつけすぎていて。(そのわりには・・・だけど。)

「アラフォーでまだこんな恋愛してんのか。」って、見下しながら主人公を見ていたんだけど。


見終わったころには、
割としっかりめに泣いてた...!


映画を見終わってみて

感想としては、
主人公が単純にうらやましかった。

私にも、吉田羊さん扮する主人公の飛鳥と同じように、奥さんのいる大人の男性に「彼女になるか?」って言われたことも、友だちの好きな人からデートに誘われたことも、15歳年下まではいかないものの、5歳以上年下の子からアプローチされたこともあったかもしれない。(※最近はめっきりない)

私はいつも面倒くさがり屋でスルーしてしまうので、まったくもって恋愛ドラマが起きない。

どんな恋愛にも、猪突猛進で、前のめりな飛鳥の姿勢が羨ましかった。

そんな中、ラストへの盛り上がりで、主人公の飛鳥が大泣きするシーンがあるんだけど、それが、なんとも美しくて。

「大人の女性が大泣きするのって、みっともない」と思っていたけど、吉田羊さんだからか、演出上のものなのか、とにかく綺麗なもので、すごくキラキラしているように見えた。

女の魅力は、恋の涙でつくられた。

このコピーを考えたんだけど。

正直、既視感があるし。
そのときの全力がこれだった。

鈴木おさむさんに、私がプレゼンでこのコピーを伝えたときに「映画を撮るときに、バーで50歳くらいの女性が大泣きしてるの見てそんなに泣くのかと思った」という話をしてくれた。

自分の発言からそのことばが
引き出されたことがなんとも嬉しかった。

他のコピーも含めて、会場で1番いいコピーとして、選ばれることはなかったけど、画像を作ってもらい、映画の公式Twitterとインスタに載せてもらった。

それでも、1番に選ばれなかったことが
とにかくくやしくて。

「もっともっと届く言葉に出会いたいな。」と、心から思った。

経験がなにかを前進させる。

募集があったときに、ベッドでウジウジしっぱなしで、何もせずにそのままいたら。こんな気持ちにはならなかったし、弱気な私はこんな経験をこの先の人生ですることはないと思う。

母は、私によく言った。

「やったことも、やらなかったことも、自分に返ってくるからな。」

へなちょこで、弱気で、やらなかったことを数えてしまうタイプだから。人から見れば、大したことないことかもしれないけど、私にとっては「諦めたくない!」と思える、本当にやって良かった経験だった。

だから全然まだまだダメダメだけど。
「行動の人」でありたいな。

あ、恋愛の方も。

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