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「中の上」は「上の下」

「井の中の蛙になるな」というけど,自分にとってちょうどいい井戸を見つけることも大事だと思う。

私は,何をやっても,だいたいできる。ただし,「中の上」くらいで,突き抜けることはない。偏差値でいうと60。IQでいうと110。そのくらいの実力。「中の上」だと,一般社会のなかでは,「できる側」になることが多い。しかし,高校,大学,大学院,研究所と,少しずつ周りの人のレベルが上がっていくにつれ,だんだんと「できない側」になっていった。

「できる側」でいるときは,「こんなところにいて,もったいない」と言われた。「できない側」にいるときは,「こんなこともできないの」と言われた。「できる側」にいるときは,退屈を感じた。「できない側」にいるときは,焦りを感じた。

とくに厄介なのは,「できない側」になってしまうと,発言権がなくなること。話を聞いてもらえないし,誰も進んで協力してくれない。そんな環境で自主的に行動することは難しい。一方,「できる側」は治外法権だったりする。本当はダメなことでさえ,目をつぶってもらえることが多い。

なにやら,情報処理能力(IQ)は,66%くらい遺伝子で決まるらしい。情報処理能力がインプット量とアウトプット量に大きく影響するので,成果物の量に差が出てしまう。もちろん,努力や工夫は大事で,ある程度は能力不足を補える。しかし,できる人たちもどんどん工夫するし,めちゃくちゃ努力する。

私のような,中途半端な実力者にできることは何だろう。できる人と同じことをやると,必ず劣る。アウトプットの量と質で,絶対にかなわない。そうなると発想か。発想を大事にしよう。あとは,誠実さかな。

おわりに

なんだか,つまらないことを書いてしまった。技術者として復帰し,実力を評価される立場になったため,こんなことを考えてしまった。評価されることなどなければ,自分で黙々とやればいい。「できる人」だ「できない人」だなどと考えることもなく。

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