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自己紹介

そめやです。
2022年4月に合同会社syuz'genに入社し、主にバックオフィスを担当しています。
舞台芸術業界に足を踏み入れたのは新卒のときでもう10年近く前になりますが、4年ほど離れて戻ってきた形になります。

中間支援組織で

業界を離れている間は中間支援組織で働いていました。中間支援組織といってもいろいろありますが、アート、福祉、国際などの分野を限定せず、その自治体で非営利の活動をしている/したいと思っている人・団体を支援するタイプのNPOでした。
肩書はコーディネーターでしたが、主にバックオフィス的な役割を担っていました。

合同会社syuz'genへ

なぜまた舞台業界(しかもコロナ禍の)に戻ろうと思ったかは次に書きますが、なぜsyuz'genに入りたいと思ったかというと、組織の形態に興味があったからです。社会に出てからわたしが働いてきた組織はどちらもピラミッド型(階層的)だったり、それに近しい形だったわけですが、わたしは変な話そういった組織に入るとわりとうまくこなして、上が意思決定してくれることに甘えてしまうタイプでした。
syuz'genはティール組織(ひとりひとりが意思決定するフラットな組織)を目指しているということを聞いて、はたしてそんなことが可能なのか見てみたい、そういう組織で自分は働けるのか試してみたい、という気持ちがありました。

入ってみてどうだったか

入社してまもなく1年です。わかってはいましたが、自分の頭で考え行動し意思決定する筋肉が本当に弱ってるな…というのが感想です。自分が今日という一日をどのようなに使う/過ごすのか、ほぼ自分で決めることができるわけですが、意識しないと本当にただただ過ごしてしまいます(もちろん仕事はしているのですが、なんの目的意識もなくただ目の前のタスクをこなしてしまうという意味です)。子育てしているので、仕事に使える時間が限られているわけですが、それを言い訳にしがちな自分にも気づきました。
ティール組織を構成する人間になるにはまだまだ時間がかかりそうです。決裁書類にハンコがおされるのを待つ時間と労力から解放されたのはよかったです。

いま・ここ

外から見ればあっちに行ったりこっちに行ったりフラフラして見えるかもしれませんが、最近、あーつながってるなと思うことがよくあります。
合同会社syuz'genのビジョンは「舞台芸術の可能性を社会に実装する」ですが、舞台芸術の可能性ってなんでしょう?
たぶんいろんな答えがあると思いますが、わたしが最近よく思い出すのは、学生時代に小学校へのアウトリーチ(授業中にダンサーなどアーティストがおじゃまして、いっしょに体を動かしたり表現する試み)に初めて同行したときのことです。その日わたしはとてもうれしかったのですが、何がそんなにうれしかったかというと、大人(=アーティスト)がこどもみたいに振る舞っていて、大人とかこどもとか関係のない関係がうまれていたのが、おおげさかもしれませんがこの世の奇跡のように思えたのでした。
こどもを育てるようになって、大人の世界の判断や価値観や時間やお金や次の食事や洗い物や買い物のことで頭がいっぱいで、こどもが今この瞬間見ているもの・感じていることを同じように見たり感じたりするのがすごくむずかしい、けれどそれをするとこどもがとても喜ぶことに気づきました。
わたしもこどもだったとき、大人にそういうふうに無邪気に気楽にあそんでほしかったのだなということを思います。
「いま・ここ」を共有するとき、年齢もジェンダーも国籍も職業もなくなることがあります。そんな瞬間・場をつくれるのが舞台芸術だと思います。

反対に、舞台業界に戻ることで、わたしが以前やっていたような仕事(地域のコーディネーター)の役割の重要性にも気づきました。地域の公立の劇場や文化施設が、本当にその地域に必要とされるオリジナルな存在になるためには、地域のニーズをよく知っている人、を知っているコーディネーターが必要なのではないかと最近思います。

もっと舞台芸術業界と地域や社会をつなぐことができたらなんかいろんなことが変わりそうだなーと思いますが、そのためにはまずは足元から。今はライフステージとして現場でバンバン活躍できるわけではありませんが、たまにこうやって考えていることを発信していきたいと思います。
よろしくおねがいします。


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