聖杯探しはムダ

今回は「FXにおいて聖杯探しはムダである」という話をします。


私がFXを始めて半年ほどした時期、テクニカル分析というものを知り、RSIが30以下で買えば儲けられるという情報に興奮したのを今でも覚えています。


一種の悪夢の始まりでした。


RSIにしたがって売買してもあまり勝てないということに気づいたものの、RSIがダメなだけでMACDや指数移動平均、ヘッドアンドショルダー、アセンディングトライアングルなどのパターン認識、あやしい商材の魔法のテクニカルなど・・聖杯探しの旅に出掛けていました。


ありとあらゆるインジケータやテクニカル分析を調べ、そして資金を減らしました。


結局、聖杯探しの旅は半年ほど続きました。


今思えば馬鹿だったと思えますが、当時は自分の成長度や次元が低かったために、正しいことをしていると確信していました。


勝てるテクニカル分析や手法を見つければ、稼げるようになる。


FX初心者の多くはそう思っているはずです。


私もそうでした。


しかし、現実はそうではなかった。


勝てるテクニカル分析やパターン認識は存在しない。


そして勝ち組と呼ばれる人たちは口をそろえてテクニカル分析やパターン認識では生き残れないと言い、必要なのはメンタルや心のセットアップ、勝つための思考法だと言い切る。


ということで聖杯は存在しないのです。


ありがちな結論ですみませんが、FXで本気で勝ちたいならそういった妄想は捨ててください。


もう一度いいます、聖杯は存在しないのです。


私は半年も聖杯探しの旅に出て、結果的に聖杯のようなテクニカル分析や手法は存在しなかった。


つまり、聖杯は存在しないということ。


では長期にわたって生き残り、稼ぎ続ける勝ち組トレーダーは何が違うのか。


やっぱり、聖杯のような売買ルールがあるから勝ち続けているのでは?


そう思うのも確かに一理あるのだが、現実はそうではなく、彼らは自分たちのルールを構築して、そのルールにしたがって淡々と売買するだけです。


そしてそのルールも恐ろしくシンプルな内容だったりします。


例えば、損切り20pipsで利確はそれ以上を狙う。


これだけのルールだったりする。


これで勝てるのか、という問題だがルールを意識して損切り20pips以内で行けそうなポイントを探すようになれば、おのずと利益が残るようになるんですよ。


多くの初心者や負け組の勘違いに、聖杯のような手法が無ければ勝てないという考えがある。


しかし、実際のところ勝つために必要なのは、マーケットの不確実性を受け入れ、それに対応した売買ルールを構築し、そのルールに従って売買し続ける確率的思考を身につけ、PDCAサイクルによって売買ルールを改善し続けるという一連の流れです。


負け組が聖杯を求めるときの精神的な背景には「それがあれば勝ち続けることが出来る。マーケットが先に何をするか分かっていれば勝てるはずだ。」という一種の支配欲的な心理が存在します。


だが、勝ち組はマーケットの不確実性を完全に受け入れている。


だから、マーケットが先に何をするかは予測不能と理解しています。


だからこそ、聖杯に甘えることは無いし、不確実性の中で生き残るために、売買ルールを持つのです。


勝つための思考法はこのように思った以上にシンプルです。


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