マルチフレーム分析

マルチタイムフレーム分析では、主に長期・中期・短期の3つの時間足をベースにこんな感じ。


ステップ1:中期足を見てエントリーできそうな相場を見つける
ステップ2:長期足を見て全体像(方向性・抵抗帯)を確認する
ステップ3:短期足を見て取引のタイミングを計る


MTF分析となると、よく長期足から短期足にむかって相場分析&トレード戦略を考える、と思う方が多いですが、そもそも戦略の軸となる中期足でチャンスが来そうなのか否かを判断して、通貨ペアを絞ると効率よくトレードしていけるかと思います


ちなみに私は基本的にはUSD・JPY・EUR・GBP・AUDの5通貨10ペアを監視してますが、慣れてくると10分もかからずに通貨ペアを絞る工程は終わります。


もちろんより多くの時間足を考慮していくことで、トレード戦略の精度を高めることができるようになるため、理想をいえば全ての時間足の相場状況を確認できることに越したことはありません。


ただ、さすがにはじめから全部の時間足を見ていくのは大変なことですし、頭の中も混乱してしまうと思うので、まずは長期・中期・短期の3つの時間足を自分で決めて、その3つだけをみていけばOKです。


ちなみに相場には「長期の時間足のトレンド、その後も継続する可能性が高い」という性質があるため、上位足ほど、相場の流れや節目が意識されやすいです。


●トレードスタイルごとの最適な時間足の選び方

マルチタイムフレーム分析をおこなうときには、どの時間足を見ればいいのですか?といったご質問をよくいただきます。

MT4を使用している場合には確認できる時間足は、月足・週足・日足・4時間足・1時間足・30分足・15分足・5分足・1分足といろんな種類があるのではじめは迷ってしまうと思いますが、個人的にはそれぞれのトレードスタイルに合わせた時間足を見ていくのがいいんじゃないかと思います。


スキャル 長期30分足 or 1時間足 中期5 or 15分足 短期1分足
デイトレーダー 長期日足 中期1 or 4時間足 短期5 or 15分足
スイング 長期日足 or 週足 中期4時間足 or 1時間足 短期15 or 30分足


特に時間足選びに正解があるわけではありませんが、トレードスタイルによって上の表を目安としてみてください。

こういった感じでトレードスタイル別にマルチタイムフレーム分析の組み合わせを考える事ができるので、その時の相場状況やご自身のトレードスタイルに合わせて、しっくりくる組み合わせを探してみましょう。

各時間足ごとのマルチタイムフレーム分析のコツ

マルチタイムフレーム分析の大まかな流れは見えてきたと思うんで、あとは長期足〜短期足までの各時間足ごとの役割、気をつけるべきチェックポイントやコツをまとめて、本日の授業をお終いにします。

中期足では、エントリーのシナリオを立てる!

通貨ペア選定が終わったら、その流れの中で具体的にどこからポジションを持つか、中期足で「トレードのシナリオ」を立てていきます。


もちろん長期足の節目までの伸びしろや方向性が明確であれば、基本的にその方向に沿ってポジションを建てるだけでも優位性の高いトレードになるでしょう。


ただ、むやみに上がっているから、という理由だけでポジションを建てると、買った瞬間に下がってしまったり、逆に急速に下がった直後にエントリーしてポジションを建てた瞬間に上がってしまう・・・ということにもなりかねません。
いわゆる高値掴み・安値掴みに陥ってしまうというわけですね。


そのためエントリー後に抱える含み損リスクを最小限に抑えるため、中期足でより詳細なエントリーポイントを定めていきます!


エントリーポイントを絞り込むコツとして、注目したいのが「相場状況」です。


主な相場状況として、トレンド相場・レンジ相場などに分けることができますが、各相場状況ごとに「一定の法則」や「値動きの癖」があり、価格が一時的に押さえられるポイントがあります。


・トレンド相場:「押し目・戻り目」
・レンジ相場:「高値ゾーン・安値ゾーン」


そのため相場状況やその値動きの癖を正確に捉えることができると、おのずとエントリーポイントが絞れていくのです!


次に長期足を確認して、中期足で立てたシナリオが大きな流れに乗っかれてるかを確認していきましょう。

長期足では、相場全体像を把握し目線・方向性を確認する!

マルチタイムフレーム分析では、長期足の相場状況を分析しその流れに乗っかっていくことで、期待値の高いトレードに近づきます。

そのため長期足の時間足では、主に相場環境の全体像を把握して、相場の目線や方向性を確認していきます。

相場全体の方向性を定める時に、注目したいのが「目先の節目」です。

節目というのは、レジサポラインや移動平均線などの相場展開が変わりやすいポイントのことですね。

いくつか例をあげると以下のようなものがあります。

画像1

上位足の相場状況がこのような相場の節目に到達するまで価格がどのような展開をするか、シナリオを立てることで、相場全体の方向性を見定めていくことができるようになります。

短期足では、ベストなエントリータイミングを計る

短期足では、詳細なエントリータイミングを図っていきます。

中期足でエントリーポイントを絞るところまでいけましたが、必ずしもそこで反発してくれるとは限りません。

100%反発する確証があるわけではないですし、相場状況によってはそのまま突き抜けてしまうこともあります。

そこでさらに一歩踏み込んだ判断をするために、短期足でエントリーのタイミングを見極めていきます。

エントリーのタイミングを計る上で大事なことは、「勢いの良い戻しの勢いが抑えられ、かつ狙った方向に勢いが出ていきそうなところ」を狙っていくことです!

エントリータイミングとして狙っているポイントは、ほとんどの場合に抵抗帯といって売りたい人(下落してほしい人)、買いたい人(上昇してほしい人)の思惑が交差しているポイントとなっています。

そのため大抵の場合には価格がもみ合い、どちらかの勝負がついた時にはじめて、「見立て通りに反発するor見立てが外れて逆行する」という値動きが起こります。

そのため「下落の勢い VS 上昇の勢い」の勝負がついたなってポイントまで待ち、後乗りでエントリーしてくことで、エントリーの成功率をアップさせることができるわけ訳です!

このようにマルチタイムフレーム分析では、各時間足ごとに上位足から下位足にむかって順番に分析していくことで、誰でもより優位性の高い方向性・エントリーポイントを割り出すことができるようになります。




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